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｢今はアイツの名前聞きたくない、別に何もしねぇよ。…ここに居て欲しいだけだから、｣
夢だからって思うと。
無駄なプライドも見栄も全部どうでもいい。
夢なら、今だけでも。
俺のそばで、俺のためだけに笑って欲しい。
｢しっ、紫耀…？熱でもあるんじゃない？｣
｢ねぇし、おでこ付けてみれば？｣
なんて言って、握っていた腕を勢いよく引き寄せる。
｢ひゃ…ッ、｣
Aの顔が目の前まで来て。
Aがまんざらでもない表情をするから、堪らなくなる。
どうして俺のものにならなかったのか。
理由なんてどうでもいいのに。
そんな理由を未だ探してしまう。
｢ほら、おでこ付けてみろよ。｣
｢え、ああ…うん、｣
同じくらいの温かさが俺の額に伝わる。
顔が近くて、俺がちょっと顔を前に出せば。
その唇なんて簡単に奪える距離。
でもそんなことをしないのは、この距離感が一番心地がいいから。
｢…ははっ、分かんない。笑｣
｢だからねぇっつっただろ、｣
｢うん、でも、いつもと全然違うから。｣
｢違うからなんだよ…、｣
近くで見つめ合うお互いの瞳。
きっと付き合えば俺達は上手くいくだろうに。
｢…違うから、変な気分になる。｣
｢んーだよそれ、｣
俺が鼻で笑うと。
Aの指先が俺の頬に触れる。
心拍数がぐっと上がって。
それほどAが好きなんだなと実感する。
コイツはやっぱり、何を考えてるのか。
イマイチ分からないままだ。
でもだからこそ、堕ちていってしまう。
｢…ねぇ、まだ私のこと好きなの？｣
潤んだ瞳でそんなことを言う。
｢…言っただろ、お前がしわくちゃの婆さんになるまで追いかけるって。｣
だから、俺もAのひんやりとした頬に手を伸ばした。
艶やかで、綺麗で、でも儚くて。
どうしてAはこんなにも美しいのか悩ましいくらいで。
｢…バカ。アホ。｣
｢なんとでも言えよ。｣
｢紫耀には幸せになって欲しいのに…｣
｢はーぁ、お前って本当に馬鹿だなー、｣
｢なんでよ…っ、｣
｢Aを想うことが俺の幸せならそれでいーだろーがよ、人の価値観を決めつけんなって前に言ったんだけど。｣
｢だからっ、それは紫耀の幸せであって、私が思う紫耀の幸せじゃないんだよ…！私は、でも…！そっか、そうだよね、それは私が思ってる幸せなだけだもんね…、そうなんだけどさ、｣
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涼宮美桜 - 堕ちないんでシリーズ、本当に最高で、最初から一気読みしてしまいました！！とっても素敵なお話、ありがとうございました！！！ (2019年8月7日 15時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 完全完結かぁ…なんかやっぱり寂しいなぁ、主人公とサムサラサルとのやりとりが楽しくて大好きな作品でした。ちなみに私の中でジンくんのサ行はサギ笑 最終的にサラの幸せは主人公を好きでいる事やから切なさはあるよね。平野のラブストーリー楽しみに待ってます!! (2019年7月21日 18時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» 大好物を提供出来て良かったです！！笑 サラ推しが納得できるようなエンドできるように頑張りマース！！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あやぴさん» あやぴさーん！本編終わりましたがまだちょっと続きます！！ふふ。 分かります、私もいろんな人から愛されたい…！！まだもう少しお付き合い願いますー！またコメント待ってます！！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あー、エロい廉くん、私の大好物や笑 まぁエロに関しては私も負ける気しないけどな笑(オイ) そして、待望のサラのハピエンストーリー来た？今のところはまだ通常運転やけど笑 切なくも幸せなサラが見たいから、ななはちゃんの文才に期待しつつ、更新楽しみにしてます!! (2019年7月17日 19時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年5月18日 2時
