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「なに！この滑らかさ！！素材を生かした味わい！！
普通さあ、カラメルの方が味が濃くて素朴なプリン自体を引き立たせるように作るじゃん…！でもここのプリンは、協力し合ってるんだよッ！！手繋いでるの…！！
どっちかが主役とか、そんなんじゃなくて…！2つで1つって感じで！！」
熱弁しながら黙々と食べ進めていると、前からすごい視線を感じたので。
ふと目線を上げると、サムが私を見てほほ笑んでいた。
「もー、何？何か言ってよ。笑」
「俺らもー、このプリンみたいにさ？「寒ッ！！」
「いや、最後まで言わせろや！！」と真剣に訴えてくるサムは、やっぱり変な奴だ。
「よかったー、」
「ん？」
「いつものAに戻った。笑」
「馬鹿にしてるでしょ、単純だなって。」
「ううん、有り難いなって思う。」
「いや、馬鹿にしてるってそれ！！」
「ほんとに、頭のてっぺんからつま先の先っちょまで女の子で。
有難いなーって思った。笑」
「…ッ暴言吐いて舌打ちする女のどこが女の子なわけよ？」
「そういうところ、全部やん。
反応して反抗するツボが本当に女の子やなって。そういう話。」
ホットティーを啜るサムの目じりが、優しく細くなる。
「あー、ホンマ可愛えって。
Aのためなら、何でもしてあげられるって。
…自信がつくんよ。」
「…っ」
そんなこと言われたら、益々サムにはサルの事言えるわけないって思ってしまう。
…あなたが思う『A』は、きっとそんな風に可愛くなんかない。
騙したくないけど、でも。知って欲しくも無い。
できれば、その私を愛していて欲しいって。
わがままに思ってしまうのはどうしてなんだろう。
サムを、悲しませたくなんか無いのに。
保身に走ってしまう私は、やはり自己中心的で嫌な女なのだろうか。
「また、哀しい顔してる。なあ、どうしたん？
…なんか、俺気に障ること言った？」
「ッ嬉しくて、哀しくなる時ってない？」
「え…？」
「嬉しいけど、その反面に隠れている何かに気が付いた時。
悲しくなる瞬間のこと。」
真実を隠して抽象化する芯がブレブレな自分に、自分が一番腹が立つ。
「…確かに、感じるときはあるよ。
でも、俺はその中身が知り「廉だから…ッ」
私は反射的に、サムの言葉を遮断してしまった。
「廉だから、言えないこともあるの…ッ」
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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！前から見てくださっているなんて嬉しいですー！しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…！涙 ぜひぜひ読み返してください！他の作品にもコメント待ってます！笑 (2018年12月8日 17時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして！前から見させてもらってます！なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ！もう作者様大好きになりました！！この文章力、小説書いて売った方がいいです！読み返しますし、他の作品も見たいと思います！長い駄文失礼しました！！ (2018年12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (2018年11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます！泣いてくださったんですか！？嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも！笑 (2018年11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです！もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年10月14日 23時
