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「…私のこと、思い出してくれてありがとう。」
「えッ、」
「私の事、頼ろうって思ってくれてありがとう。
…謝ろうって思ってくれて、会いに来てくれて本当にありがとう…ッ」
「ちょ、A!?どうしたの…ッ」
「優太は私を思い出して、恐れずに会いに来てくれた。
私はずっと優太を想ってたのに、行動せずにずっと殻に閉じこもって優太のせいにしてた。
…優太が来てくれなかったら、私はずっと可哀想な女のままだった。」
私の話を聞く優太の目は、しっかりと私が反射している。
「確かに優太は私を裏切って私を可哀想な女にしたかもしれない。
でも優太はちゃんと私を立ち上がらせてくれたから…!
考えようともせず、現実を見ようとしてなかった私の頭をブッ叩いて、正気にしてくれた…ッ」
「まてよ…!待てって!!俺は!…俺はそんな奴じゃないし。
Aが思うような「分かってるよ。」
「分かってる。でも、そうやって解釈して優太を良い想い出に変えて、このまま前を歩き続けることにする。
優太が本音でどう思っていようが、私に会いに来たことがすべてのキッカケなの。
だから感謝の気持ちは変わらない。」
「ッ、A…!」
「迷惑だとか、早く消えてとか、もう二度と姿を現さないでとか…
そんな言葉を浴びても、私の傍に居てくれてありがとう。
…優太が諦めなかったから、私変われた。」
「違うのに…ッ 俺はずっと、Aを裏切って傷つけた最低最悪のッ「もういい!!」
私は優太を両手で抱きしめた。
それは久しぶりの感覚で。
なぜか優太の体が小さく感じるのは。
きっとその分だけ優太の心が縮こまってしまってるからだろう。
「もういいよ…ッ、
もう終わりにしよう。
もう私も優太も成長したよ…!
何も知らない、何も怖くない、何でもできた少年少女じゃなくなったの!!
もう、忘れていいんだよ。
それが糧になってれば、良いんだよ。
それを抱いて生きていけばいいんだよ…ッ」
優太がスマホを握りしめていたのは、彼女をしっかりと愛していた証拠だ。
顔だけじゃなくて、心から。
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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!前から見てくださっているなんて嬉しいですー!しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…!涙 ぜひぜひ読み返してください!他の作品にもコメント待ってます!笑 (2018年12月8日 17時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして!前から見させてもらってます!なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ!もう作者様大好きになりました!!この文章力、小説書いて売った方がいいです!読み返しますし、他の作品も見たいと思います!長い駄文失礼しました!! (2018年12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (2018年11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったんですか!?嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも!笑 (2018年11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです!もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月14日 23時