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「… なんで、あの時。そうやって謝ってくれなかったの…?
どうして、2年前にその言葉を言ってくれなかったの…ッ!?」
「ゴメン…ッ!本当に、ゴメンA…ッ!!」
「今更、許されるわけないじゃん…!!
私だって許したかったよずっと。
ずっと許そうって思って、ずっと…!
ずっと優太のこと待ってたのに…ッ!」
気が付けば、私の目からも涙が溢れていて。
もう、優太には涙を流さないって決めてたのに。
本当に人間って単純だね、サラ。
「裏切られるって、こんなに心が痛いんだな…ッ
世界が真っ暗になるんだな…ッ!」
「…今更何言ってんの、ウザい。いっそ死ね…ッ」
「あははっ それが聞きたくて、ここまで来たんだろうな。
俺、Aに怒って欲しかったんだわ。」
「ッふざけないでよ…!!」
「ふざけてないよ。
俺、全部本気で言ってる。
最後に一つだけお願いしていい?」
街灯で煌めく優太の瞳が。
私の目を、じっと見つめる。
「次の家が見つかるまででいいからさ…ッ、
Aの家にいちゃダメ…?
家事は全部俺がするし。迷惑は一切かけない。
ッだから…、」
…
ねえ、神様。
酷いよ。こんな状況。
どうせ性格ブスに私を作り上げたなら、
とことん性格ブスに設定しておいてよ。
こんなにボロボロな状況の元カレを、
野宿させられるほど。
私、冷たい人間に出来てない。
普段の私なら、そんなに性格悪くないじゃんって笑えるのに。
今はそんな甘い自分がいることに対して、
痛いくらい自己嫌悪してる。
でも、首を横に振ることなんか到底できなくて。
私は、首を縦に振ってしまう。
「…マジで言ってる?
ホント、Aは最高の女の子だ…ッ!」
優太の唇から零れだす、甘い言葉に。
久しぶりの、その自然な柔軟剤の香りに包まれて。
そんなの、都合の良い女にかけてやる都合の良いセリフだなんてこと。
直ぐに私の事を抱き締めてしまうほど、軽い男なのも分かり切ってるのに。
…全部、分かってるのに。
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あかり(プロフ) - あ、フラグがたっちゃったのですかね……!いえいえ!大丈夫です!設定変えてきます!!!(^o^)/ (2019年7月12日 20時) (レス) id: 45c1685617 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あかりさん» ご連絡ありがとうございます!消した訳ではなくて規制かかってしまって18歳未満の方は閲覧できなくなってる状態なんです……!ごめんなさい……申し訳ないです。泣 (2019年7月12日 19時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私、咲七波さんの作品大好きで読み返そう!と思ったらシリーズ4読めなくて、、(><) もしかして消しちゃったりしましたか、? (2019年7月12日 16時) (レス) id: 45c1685617 (このIDを非表示/違反報告)
すーちゃん(プロフ) - わざわざありがとうございます!!フラグ取れるまで、作者様の他の作品読んで待ってます! (2018年12月27日 7時) (レス) id: 5aca37dbd6 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - すーちゃんさん» コメントありがとうございます!全然大人な内容じゃないのですが何故かフラグ立てられてしまって放置したままです… フラグ取ってもらえるように運営さんに頼んでみますー!ごめんなさい!! (2018年12月26日 22時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年9月28日 22時