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「…あはっ! そんなんで私の事探し回ってたの!?笑」
「笑ってんじゃねえよ!!
マジで走り損だよ、お前みたいな女のためになんか走らなきゃよかった。」
プンって、顔をそっぽ向ける。
なんか、ほんとガキなんだなーって。
態度もそうだけど、考えることも。
可愛くて、人懐っこくて。でも不器用で。
だけど、温かいよね。
冷たく見えるだけで、ホントはすごく温かい奴。
あのキスだって、きっと。
何か彼なりの優しい意味があったのかもしれない。
っていうか。
話すの気まずかったら嫌だなとか思って、身構えてたのに。
ほんと、いつも通りだし。
いや、いつも以上に可愛いから。
…もういいや。
「ごめんね、紫耀のこと避けちゃった。」
「は…?」
「私、あの日からずっと紫耀と話すの気まずいなって思ってたから…」
「…ッ、いやあれは!俺が悪かった!!」
「え?」
「A、あんなこといきなり言って、いきなりキスして。
ほんと、ごめんなさい…ッ!」
サラが、私の前で頭を下げた。
その姿は、なんだかすこし変な感じがして。
だって、絶対に自分の事は正しいって思って生きてると思ってたから。
だから、「ああ、紫耀も気にしてくれてたんだな」って心がじんわりする。
それだけで、心が救われた。
キスなんか慣れっこだから、どうせ忘れてるんだなんて。
間違えても想っちゃいけなかったよね。
「いいから!!頭上げてってば!!
…私のこと、探してくれたのは嬉しいから。許す。笑」
「…ッマジ?」
「うん。もういいよ。次はないけどね。」
「… だってあんときはお前がキスして欲しそうなごにょごにょ…」
「え?何?」
「ッ何でもねーよ、つーか。どこいたんだよ。」
「いや、それは。」
次は私がごにょついていたら、
サラが「ああああっ!!!」と大きな声を上げた。
「え!?なに!!?」
「レモンミルク持っとる、ってことは…!!」
「え、」
「永瀬のとこにおったんやろ。そうやろ。なあ?そういうことやろ!!
俺が寝ていることをいいことに!!逢引きしよったんやろ!!」
私の顔にドンドン近づいてくるから、おでこを手で押さえる。
え!?すごい嫉妬するじゃん!笑
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あかり(プロフ) - あ、フラグがたっちゃったのですかね……!いえいえ!大丈夫です!設定変えてきます!!!(^o^)/ (2019年7月12日 20時) (レス) id: 45c1685617 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あかりさん» ご連絡ありがとうございます!消した訳ではなくて規制かかってしまって18歳未満の方は閲覧できなくなってる状態なんです……!ごめんなさい……申し訳ないです。泣 (2019年7月12日 19時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私、咲七波さんの作品大好きで読み返そう!と思ったらシリーズ4読めなくて、、(><) もしかして消しちゃったりしましたか、? (2019年7月12日 16時) (レス) id: 45c1685617 (このIDを非表示/違反報告)
すーちゃん(プロフ) - わざわざありがとうございます!!フラグ取れるまで、作者様の他の作品読んで待ってます! (2018年12月27日 7時) (レス) id: 5aca37dbd6 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - すーちゃんさん» コメントありがとうございます!全然大人な内容じゃないのですが何故かフラグ立てられてしまって放置したままです… フラグ取ってもらえるように運営さんに頼んでみますー!ごめんなさい!! (2018年12月26日 22時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年9月28日 22時