109% ページ19
░▒▓█
「ツミツミランド面白いーー!まだやってたいよ!!笑」
「空いた時間にいつでもできるから。笑
ほら、もう30分やで。」
名残惜しんでいた私の頭を、優しく撫でてくる。
そんな柔らかい微笑み方で、優太みたいな恰好で。
こんなことされたら、心臓がうるさくなる。
「…ッ」
「え?何、どした?笑」
「諦めの悪い廉のせいで、もうそれにも慣れちゃったなって。」
「あー、確かにな。最初の方、これだけでキーキーうるさかったもんな。笑」
「人の事サルみたいに言わないでくれる?」
「睨むなって、笑 嬉しいよ。俺に心許してくれたんやなって。」
「…だから、私の事騙したら一生許さないから。呪うからね。」
サムの耳を掴んでみる。
そしたら、「おう!」って弾ける笑顔で私のその手を上から包んでくるから。
もしかしたら、本当にコイツ…って。
心が、どんどん潤っていくんだ。
.
「じゃー、行くね。」
「おん。楽しんでな!」
「うん!ツミツミランドありがとう!」
サムに手を振って、その教室から出る。
なんだかいつもよりも足取りが軽くて。
鼻歌を歌ってしまいそうな。
こんな自分、いつぶりだろうって。
階段を弾みながら降りて、手すりを握って遠心力をかけながら回って。
小さなスキップで、長い廊下を通り抜けて。
思いっきりドアを開けて、外に出る。
そろそろ沈みそうな太陽を見上げて、外の空気を胸いっぱいに吸い込んでー…
いや、まって。
「…なんだこれ。」
ミュージカル映画の主人公みたいな動きしてる自分大丈夫か。
頭を振って、昇降口へ歩き出した時。
「A…ッ!!」
「へ!?」
驚いて辺りを見回すと、右から走ってくるサラ。
え、なんで。どうして?
「どこにおったんや、お前…!!
いなくなってるからずっと探したわ、ボケ。」
頭の上に、ずっしりとしたサラの手が落ちてくる。
「ウッ!…いやだって、紫耀寝てたじゃん!」
「バ、バカ!!普通起きるの待ってるだろ!!」
「いや、なんで。」
「授業無いのは俺とお前だけだったんだから、
16時まで一緒に時間潰すくらい常識だろ!」
…どうして。
なんでそんな必死なの?
声裏返ってるし。
なんか、ママを探してた小学生みたいなそんな感じ。笑
░▒▓█
1670人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかり(プロフ) - あ、フラグがたっちゃったのですかね……!いえいえ!大丈夫です!設定変えてきます!!!(^o^)/ (2019年7月12日 20時) (レス) id: 45c1685617 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あかりさん» ご連絡ありがとうございます!消した訳ではなくて規制かかってしまって18歳未満の方は閲覧できなくなってる状態なんです……!ごめんなさい……申し訳ないです。泣 (2019年7月12日 19時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私、咲七波さんの作品大好きで読み返そう!と思ったらシリーズ4読めなくて、、(><) もしかして消しちゃったりしましたか、? (2019年7月12日 16時) (レス) id: 45c1685617 (このIDを非表示/違反報告)
すーちゃん(プロフ) - わざわざありがとうございます!!フラグ取れるまで、作者様の他の作品読んで待ってます! (2018年12月27日 7時) (レス) id: 5aca37dbd6 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - すーちゃんさん» コメントありがとうございます!全然大人な内容じゃないのですが何故かフラグ立てられてしまって放置したままです… フラグ取ってもらえるように運営さんに頼んでみますー!ごめんなさい!! (2018年12月26日 22時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年9月28日 22時