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「…なのに。
これ以上優太に縛られたくないって思えば思うほど、抜けられないし。
…あー。こんな弱音。誰かに吐く日が来るとは思ってなかった。」
「言い寄られてる奴って、
さっき飯の前に電話してた奴？」
「え！？！」
「図星かい。笑」
「…まあ、そうだけど。」
そう言うと、サラが長い溜息をついた。
「叱るも何も、罵ってくれなんて。
お前はただ罪悪感を罰をもって償おうとすればいいって思ってるだけ。
…そんなのさ。その優太ってやつとケリつけるしかねえだろ。
思う存分殴って来いよ。昨日のお前、めっちゃ怖かったし。
相手も堪えるやろ。笑」
「… もう私はこれ以上優太の前には行けない。」
「好きになるから？」
「…うん。もう一度触れたら、
もう二度と離れられなくなりそうだから。」
自分の矛盾には、気づいてるよ。
気づいてるけど。
恋愛ってきっと、頭でするものじゃないから。
いつだって、矛盾ばっかりなんだ。
「なるほどねー。
言い寄られてる奴を良いように、自分の体を止めてるわけね。」
「…ッそんなつもり、なかった。
なかったけど…」
サムの手を握るたび、距離が近くなるたび。
優太へ進みそうになる気持ちを食い止めていたっていう感覚は。
確かに私の中にあるわけで。
…やっぱり、私。最悪だ。
「まあ、この先どうするかはお前の人生やから。自分で決めろよ。
俺は、話を聞くだけ。アドバイスもなんもしないから。」
「…ひどい。」
「でも、偉人の言葉で励ますことはできる。」
「え…？」
「『人は、実際の恋愛対象よりも、
自分で心に描き出した相手の像の方を一層愛する。
人がその愛する者を正確にあるがままに見るならば、
もはや地上に恋は無くなるだろう。』」
「…ッ」
「ルソーがそう言うんやから。いくら騙されたって言っても。
人間の心理的基盤として仕方ねえことなんじゃねえの。
恋してた相手が、本当は違ったなんてさ。誰だって思うだろ。
…でもまあ、
Aは騙された部分多いから大概に同じだとは言えないけど。」
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*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» コメント、そして一気読みありがとうございます！続きもぜひぜひお楽しみくださいー！ (2018年10月17日 1時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - この作品大好きです☆見つけてからイッキ読みしてしまってます(笑)続きもメチャ楽しみにしています☆ (2018年10月16日 12時) (レス) id: 96457000e2 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 胡桃さん» コメントありがとうございます！続きを楽しみにしてくださっているみたいで嬉しいです。涙 ３もよろしくお願いします！！ (2018年9月28日 10時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» 先は長いので心臓壊さないでくださいね！笑 他メンにも命名したときに岸くんはサルにしたので、むしろ正解です。笑笑 (2018年9月28日 10時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - この作品大好きです！もう続きが気になってしまって仕方がない (＞＜) 個人的にサムとの絡みがめちゃ好きですほっこりします（笑）続編も楽しみにしてます！ (2018年9月28日 2時) (レス) id: 05420b1902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年9月13日 11時
