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「何回も死にたくなってさ。マジで辛かったけど。
…でも、哲学とか心理学とか。
姉ちゃんが好きだったものを無意識に漁り始めたらさ。
…血は繋がってねえけど。
流石姉弟だなって思ったんだよ。
夢中になるものができたお陰で、まだ息してるって。」
「そっか… お姉さんも勤勉な方だったんだね。」
おん、と頷くと。
部屋のどこかに彼女の姿を想い出すのか。
どこかをじっと見つめるサラの瞳が、
どうしようもなく切なく感じた。
「…はー。どうしようもないやろ。俺の人生。笑」
そんなことを呟いて。
目の前で、ふわりと笑う紫耀に。
こんな影があるとは、話を聞いた後でさえも思えなかった。
だけど今日一日で感じたサラの優しさは、
お姉さんとのことがあるからこそのモノなのだと思えば。
理解に苦しむこともない。
「女に態度が悪いのは、もうゴタゴタを起こさないため。
それに、姉ちゃんとの約束を守るため。
手っ取り早く嫌われるのが楽やなって。
…まあ、そのせいでAには迷惑かけたけど。笑」
「紫耀はさっき、お姉さんのこと引きずってるって言ってたけど。
…そんなことない。」
「え？」
「それを教訓に、ちゃんと生きてる。
同じ間違いを繰り返さないようにって、他人のことをしっかり考えてるから。
まあ、少し強引だし嫌われるっていうやり方がいいのかは分からないけど。
とにかく。引きずってたら、そんな風に笑えない。
行動の心理的基盤。でしょ？笑」
「…Aにそう言ってもらえるだけで、随分重荷取れたわ。
やっぱ話してよかった。笑」
「…スンドゥブとスカート洗ってくれたお礼。笑」
「なんやそれ。笑」
「…紫耀が他の女の子たちにしたことは許されることじゃないけど。
お姉さんとの恋は、美しくて、儚くて、素敵なことだなって思ったよ。
忘れなくていいと思う。
お姉さんとの思い出を、黒い過去にしないで欲しい…！」
「… お前、いい奴だな。」
「あははっ！でしょ。笑
じゃあ…さ、私の話もしていい？」
.
なんて、口にしてしまうのは。
きっと私も一人で抱えてきた分。
紫耀になら、分かってもらえる何かがあるんじゃないかって。
思ったから。
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*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» コメント、そして一気読みありがとうございます！続きもぜひぜひお楽しみくださいー！ (2018年10月17日 1時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - この作品大好きです☆見つけてからイッキ読みしてしまってます(笑)続きもメチャ楽しみにしています☆ (2018年10月16日 12時) (レス) id: 96457000e2 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 胡桃さん» コメントありがとうございます！続きを楽しみにしてくださっているみたいで嬉しいです。涙 ３もよろしくお願いします！！ (2018年9月28日 10時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» 先は長いので心臓壊さないでくださいね！笑 他メンにも命名したときに岸くんはサルにしたので、むしろ正解です。笑笑 (2018年9月28日 10時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - この作品大好きです！もう続きが気になってしまって仕方がない (＞＜) 個人的にサムとの絡みがめちゃ好きですほっこりします（笑）続編も楽しみにしてます！ (2018年9月28日 2時) (レス) id: 05420b1902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年9月13日 11時
