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「え…」
「再婚した母親が連れてた子で、一つしか歳変わらんし。
だからきっとなおさら。そういう気持ち抱いたんやと思う。
俺もバカやないから、そんな気持ち素直に伝えられるわけないし。
…今思えば法律的には結婚できる関係だったわけやけど。笑
そんなん知らんかったし、表向きはちゃんと姉弟しとったよ。
…でも好きは好きやから、同じ家に住んでればな。
俺はそれでも男やから。
いろいろ堪るやろ。思春期迎えればさ。」
誰にも話せなかったという割に。
墓場まで持っていくものだと分かっている割に。
全てを淡々と話していくサラの横顔を、
私はただただ見つめながら。
彼の話を聞いていた。
「…んで、もろもろストレスとかで全部爆発して。
中学からはずっと荒れてた。
姉ちゃんへの当てつけとか思って、姉ちゃんなんも悪いことしてへんのに。
…俺は姉ちゃんの友達とヤリまくって。
年上の彼女作りまくってとっかえひっかえやし。最低だよな。マジで。」
「え…」
壮絶すぎる。
あまりにも、今の紫耀からは想像できない過去すぎて。
なんて言ってあげればいいのか。わからない。
「そんで、高校入る前に姉ちゃんが死んだ。
見つかってなかった病気が急変して。
あっという間だったよ。」
「そう、だったんだ…」
「…後から、姉ちゃんからの手紙を受け取ったんやけどな。
『気持ちを知っていたのに、何もしてあげられなかった。
あなたが傷ついてる陰で、あなたに傷つけられている人がいる。
それも知っておきながら、何もできなかった自分を許した日はありません。
紫耀。あなたを幸せにする人は、私以外の誰か一人だけです。
その一人を、全力で愛せる日が来るように。空から見守ってます。』
ってさ。一言一句覚えてる。
俺が苦しんでる分、誰かを苦しめて。
姉ちゃんもずっと苦しんでたことに死んだ後に知って。
…もう、最悪だったよ。笑」
サラが、どれだけ苦しんできたか。
どれだけ自分を恨んできたか。
一人ぼっちで抱えてきたその重さを考えるだけで、
今にも胸が焼けそうになる。
それと同時に、お姉さんの心を想像すればするほど。
どうして二人は姉弟になってしまったんだろうと、
その運命に対してひどい嫌悪感を抱いた。
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*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» コメント、そして一気読みありがとうございます！続きもぜひぜひお楽しみくださいー！ (2018年10月17日 1時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - この作品大好きです☆見つけてからイッキ読みしてしまってます(笑)続きもメチャ楽しみにしています☆ (2018年10月16日 12時) (レス) id: 96457000e2 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 胡桃さん» コメントありがとうございます！続きを楽しみにしてくださっているみたいで嬉しいです。涙 ３もよろしくお願いします！！ (2018年9月28日 10時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» 先は長いので心臓壊さないでくださいね！笑 他メンにも命名したときに岸くんはサルにしたので、むしろ正解です。笑笑 (2018年9月28日 10時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - この作品大好きです！もう続きが気になってしまって仕方がない (＞＜) 個人的にサムとの絡みがめちゃ好きですほっこりします（笑）続編も楽しみにしてます！ (2018年9月28日 2時) (レス) id: 05420b1902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年9月13日 11時
