▽おまけ△ ページ12
*・。
「んー…」
微かに聞こえてくる鳥のさえずり。
今日からまた平日が始まる。
重たい瞼は閉じたまま、慣れた手つきでAを探す。
ここは、腰。
これは、肩。
んで、首で…
やっと、ほっぺた。
親指で、優しくその頬を撫でていたら。
その手に、Aちゃんの手も重なる。
「優太くん、おはようございます。」
「…おはよ、A。」
やっと両目を開いて、世界一美しい俺のお嫁さんを視界に入れた。
「優太くん、」
「ん？」
「起きたら、左手の薬指に指輪がしてありました。」
「…ふはっ 気づいちゃった？笑」
「…はい。」
「えっ、どうして！？」
Aが、指輪を取って俺の手に渡してくる。
え！？ん！？！
「…もう一度。私に付けてください。
み、見たいんです。その瞬間を…！」
「ッんな！！！」
かっ、可愛すぎるぅううう！！！！！
なにそれ！なんですか！！涙が！！もう！！！
「わ、分かった…！！」
お互いに上半身を起こして、向き合う。
「じゃあ、あの。左手を…」
「はい…」
なんか、あれだね。
いざ、改めてやるとさ。めっちゃドキドキする。
「婚約指輪… 受け取ってください。」
「もちろんです…！」
Aの細くて、白くて、小さい指。
少し緊張で冷たくなってて。
本当に、いちいち可愛い。
シルバーの輪っかを、ゆっくり、優しく。
その指先に通していく。
「… はい。お、終わり。笑」
「… 私、今なら幸せで死ねそうです。」
「死なないで！！お願い！！笑」
「頑張ります。」
目をうるうるさせながら、指輪を見つめるA。
ねえ、君のためなら。
毎日だって指輪をはめてあげるよ、なんてことも。
思えちゃうんだよ。
「ぎゅーしよ！」
「はい！」
君の存在を確かめる、大切なハグ。
ぎゅーっと、俺の愛を全部注入するつもりで抱きしめる。
こんな幸せな朝を、死ぬまでずっと過ごそう。
Aと一緒だから、そう思える。
そうしたいって思える。
あ…笑
ねえ、いつか俺たちの間に生まれてくるチビたちが、
Aみたいに勤勉だったらさ。
俺、父親だから「教科書を閉じてよ！！」なんて言えないな。笑
でも何だかそれって、幸せの象徴すぎて。
俺、どうしよう。笑
なんて、気が早いか。
「…ウエディングドレス、今日見に行こうか。」
「えっ でも今日お仕事ですよね。」
「決まり！！ね、ほら。準備して！！」
「…本当に、優太くんは。」
「ん？」
「いつまでも私の研究対象です。笑」
「…ッ！！」
*・。おわり *・。
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*咲七波*(プロフ) - いちごさん» はじめまして！コメントありがとうございます。まだまだ寒い日が続きますもんね…！いちごさんのの心を温められてよかったです！ (2019年1月10日 1時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» こっち気づいてなかった！わかる、同級生はもう岸くんに落ちるしかない。笑 キュンキュンしてもらえてよかったです！ (2019年1月10日 1時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - はじめまして、この小説の主人公ちゃんと岸くんが可愛すぎて素敵すぎてコメントしてしまいました。心があったかくなるような作品をありがとうございました！ (2019年1月9日 23時) (レス) id: 3ca585d513 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 私はアイドルなら完全にしょうれん推しだけど、同級生なら確実に岸くん好きになるだろうなって笑 一緒にいると楽しいけどドキドキした中学時代の片想いを思い出してキュンキュンしちゃいました笑 (2019年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
あぃ(プロフ) - *咲七波*さん» 本当にありがとうございました！またお会いさせてくださいね(´ｰ｀) (2018年9月30日 15時) (レス) id: 1de47be99e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年9月23日 22時
