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そして、高校1年の冬。
ついに病院の診断で、障がい者手帳の取得可能が明らかになった。
そして、高校2年生になった時、
気が付いたら違う学校に通わされていた。
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教室のみんなは、一見普通に見える。
だけど、明らかに違う。
手話で話してる。
この子たちは、自分を受け入れた子たちだ。
だけど、私は違う。
私は、この間まで普通に暮らしてたんだ。
もちろん、自分がここで生活すべきであることを頭では理解している。
でも、突然すぎて。
あまりにも、衝撃的すぎて。
新しい感情が、私を襲った。
普通の中に自分が混ざってる苦しさはもう味わいたくない。
でも、ここにいるからって全然安心できない。
自分は違うんだって心の中の私が悲鳴を上げてる。
わかってる、そんなの周りの人への差別的行為だってこと。
でも、少なくとも私は音をしってる。
ついこの前まで聞こえてたんだ。
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最初は親の気持ちを汲んで、
弱い自分も受け入れなきゃいけないって思って、学校に通ってた。
でも、何も変わらなかった。
高校2年生の初夏、そこを抜け出した。
私は普通じゃなくなった。社会からはみ出たんだ。
だからもう、私が何したってどうでもいいでしょって。
とぼとぼ、当てもなく歩いて。
だらだらと、汗をかく。
もう、家に帰っちゃおうかな。
そんなとき、ラベンダーが香ってきた。
辺りを見回すと、川を挟んで向かい側に紫一色に染まった場所。
ラベンダー畑だ。
何かを考えることもなく、足が自然とそっちへ向かった。
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ラベンダー畑に埋もれてみる。
なんか、あの曲にぴったり。
一瞬でこの場所を気に入った。
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*咲七波*(プロフ) - 涼杜兄妹さん» 涼杜兄妹さん!コメントありがとうございます!他の作品もぜひご覧ください! (2021年9月21日 0時) (レス) id: 65f569a2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - うぅー、すきです。とても素敵なお話ありがとうございました!!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 碧さん» コメント気づくの遅くなってしまってごめんなさい!!岸くんの良さを碧さんに伝えられて良かったです! (2020年2月13日 6時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 感動しました!岸くんの一途な想いや、主人公の可愛さがすっごい良かったです!岸くんのことがもっと大好きになりました!あと、しょうれんもホント癒しでした!これからも頑張ってください! (2019年12月15日 13時) (レス) id: 4ed223f98b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - みえさん» みえさんごめんなさい!!コメント気づいていませんでした!暖かいコメント本当にありがとうございます!!数ある小説の中から探してくださって大変嬉しいです。また岸くんメインの作品を出しました、ぜひ読んでみてください。またコメント待ってます。 (2019年5月16日 1時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年5月31日 16時