偽王子の召使い-３-

偽王子８７ ページ7

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たぶん私、今顔真っ赤だ…


ちょっと、熱い。笑









「…うん」




「Aがどんな奴に惹かれてるんだか知らないけど。

　何であれ好きならなきゃ始まらねーよ！」



「そう、だよね。」




「恋できない相手なら、そいつにとっても自分にとっても、
　恋できる関係になっちゃう、とかな！
　
　俺なら、そうする！」









なるほど…、確かに。



大胆だけど、的確な答えではあるかも。








そもそも勝利は、私に偽王子との曖昧な関係をやめたほうが良いって言ったんだよね。






恋するならちゃんとして、恋人としてキスをする。



友達なら、友達として接する。





…うん。

勝利は当たり前で正しいことを教えてくれたんだ。






偽王子とのアブナイ関係で周りが見えなくなっていた私に、

勝利は警告してくれた。









,









「私…、分かったかも。」









そう、私は。


私は、中島健人との曖昧な関係。

つまり召使いを克服したいんだ。








もっと素直に考えればよかったんだ。


召使いを終わらす、それだけのこと。





そうすれば、彼に恋して好きになる勇気もでるし、臆病だって消える。




分かってしまえば簡単なことだけど、

きっと行動することって想像以上にきつい。







召使いを終わらしてしまったら、彼との関りも終わってしまうかもしれない…





だけど、そんな保身的な行動をとるくらいなら、私は堂々としていたい。






偽王子に、しっかりと向き合ってみたいんだ。









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