偽王子１２２ ページ42
.。☆。.
「…ですよね〜、、」
もう一回押して出てこなかったら、一人で花火行こ〜。
岸とか、永瀬くんとか、なんか報告しにくいし…
っは、これが無駄なプライド…？
はい、もう一回。
≪ピンポーン≫
…
……
そりゃそうだわな。
さて、行動はした。
それでいいじゃないか。
こんな日は、パーっと花火でも見て、
夏の大空に全部忘れればいいんですよ。ガハハ。
.
花火会場に向かう道は、どこでもカップルが幸せそうに歩いていて。
日が暮れていくのが、私にはすごい切なくて。
ほんとなら、隣にあなたがいれば、
きっと全部綺麗で、ワクワクしてたまらないだろうに。
スマホには、平野くんとかりんちゃんとかからの連絡でびっしり。
でも、一緒に楽しめる精神状態じゃない。
だったら、帰ればいいのにね。
でも、心のどこかで思い浮かべてるんだ。
あなたが私のもとに駆け付けてね、一緒に花火を見てくれるっていう情景。
帰って一人で泣くくらいなら、精一杯盛り上がって泣きたいし。
はー、結局こうやって悲劇のヒロイン面したいだけなんじゃないの自分。
結局会場まで行くのは少し遠く感じて、
そばにある大きい橋の上で、足を止めた。
ここでいっか。
ちょうど、綺麗に見える場所だろう。
少し離れてみた方が、きっと綺麗だ。
.。☆。.
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*咲七波*(プロフ) - あこさん» 一気に読んでくださったなんて…すごく嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年5月25日 12時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 読み始めたら止まらなくて一気に読み終わりました。続き楽しみにしてますね。黒崎くんを思い出しながらドキドキしてます。 (2018年5月25日 10時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年1月10日 18時) (レス) id: b3fcb88642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2017年1月1日 4時
