偽王子115 ページ35
.。☆。.
「だーかーらー!Aちゃんは本気でその人と結ばれる気があるんか!?もう明日!
明日なんやけど!」
「うう…」
ハイ皆さん。もうお察しいただけたと思いますが。
そうです。絶賛恋の説教中でございます。
「なんでそんなネガティブなん?考えてもらえてるんやろ!
だったらさっさともう一回聞いたらええやろ!」
「そ、そうですけども…なんといいますか…」
だって!だって!
…きっともう断られてるもん!!涙
「断られてる証拠がないなら、どこに諦める理由があるんや!
いい訳する前に行動!これ鉄則!」
「は、ハイ!!!泣」
.
と。まあ、家に帰って来たのはいいものの、
ずっとLINE画面の前で立ち尽くしている無力な私…
いろいろ考えても無駄なことを悩んでいたら、ふと岸の言葉がよぎった。
――『次に進めって言ってんの!』
岸の何気ない一言は、私の手を自然と動かし始めた。
【お久しぶりです。明日の花火、行きませんか?】
.
実は、そのメッセージを送った記憶はあんまりなくて…
いつの間にか、私は眠りについていたみたいだ。
いや…
どんだけ労力使ってんだ、こんなことで…
目を覚まして部屋が真っ暗なことを確認した私は、長い溜息をついた。
時間を確認しようとスマホ画面をみると、新着メッセージの通知が来ていた。
「う…そ…、返信きてる…」
一か八か。
震える手で、それをタップした。
「… っ」
たかが4文字が、私の視界をぐちゃぐちゃに壊していく。
居ても立っても居られなくなって、私は家を飛び出た。
.。☆。.
460人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*咲七波*(プロフ) - あこさん» 一気に読んでくださったなんて…すごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2018年5月25日 12時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 読み始めたら止まらなくて一気に読み終わりました。続き楽しみにしてますね。黒崎くんを思い出しながらドキドキしてます。 (2018年5月25日 10時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年1月10日 18時) (レス) id: b3fcb88642 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*咲七波* | 作成日時:2017年1月1日 4時