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偽王子111 ページ31

.。☆。.






細くて長い人差し指が私のおでこをツンッと押した。






「…Aにしては積極的じゃん?この間の話で何か勇気出たってこと?」




「うん、まあ。それもある。…ありがとう。」




「お…おう…!」









なんだその間抜けな顔。笑









「まあ、まだ返事はもらえてないんだけどねー」




「だから、紫耀たちにああ言ってたわけな。」




「そ、」








テストが午前で終わったおかげで、下校時の天気は最高に最悪。




喋るだけで、汗が流れ出てくる。








「あ、岸は?」




「は?」




「岸も好きな子、誘えばいいじゃん。」




「ハァ!?!!おまっ、バッカじゃねえの!!!」







よくこんな暑い中で、熱苦しい反応できるな…笑







「へえー。そんな顔になるほど、その子のこと好きなんだねー笑」




「っとに、お前って最悪。嫌いだわ、嫌い!」




「告白ありがとー」







やっぱさっき感じた距離感とか嘘だわ。気のせい。



べーっと岸に舌を出していたら、岸が「あっ、」と左側を指さした。









「おーい!健人くーん!」



「…は?」









焦ってそっちをみると、反対側の歩道に偽王子がいた。



嘘でしょ、最悪。








「ちょっ!!岸!!!」









私のことなんか気にもせず、そっちへ走っていく。








「っ、最悪…!!」









仕方がなく、私もその背中を追いかけた。









.。☆。.

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*咲七波*(プロフ) - あこさん» 一気に読んでくださったなんて…すごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2018年5月25日 12時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 読み始めたら止まらなくて一気に読み終わりました。続き楽しみにしてますね。黒崎くんを思い出しながらドキドキしてます。 (2018年5月25日 10時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年1月10日 18時) (レス) id: b3fcb88642 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2017年1月1日 4時

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