偽王子110 ページ30
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岸が私の頭を肘置き代わりに使う。
「あ〜、そういや岸忘れとった〜!」
「オイ!ふざけんな!んで?何?」
「今週の花火あるらしくて、紫耀がみんなで行こうや〜って」
「ふーん…、Aは?いくの?」
「いや、私は、まだわかんない。」
「で?岸は?」
「じゃー、俺Aが行くなら行くわ!」
「え!?なんで!?」
「バカップル+永瀬+俺って!花がなさすぎだろーが!行く意味ねえっての!」
「確かに言われてみれば何でカップルについていかなきゃならんねん!何か腹立ってきたわ!」
「いや〜、それは皆友達だからやん!それに俺はまた別に日に花火行くもん!二人っきりで♡」
「ちょっと!紫耀!やめてよ…!」
こ、これがまさにカレカノ…!!
痛い!眩しい!羨ましい!
「ってことでー!帰るぞ、A!」
「え!?え!ちょっ!」
猿の握力と引力はさすがに強くて抵抗できず、そのまま連行された私であった。
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「…いきなり何なんですか?」
「別にいいじゃん、友達なんだから。突然一緒に帰ったって。」
「まあ、そうですけど。」
「あのなあ、お前。友達って言ってんだから敬語使うな。普通に傷つくから!」
なんか、確かにこの前相談乗ってもらってありがたかったし、助かったんだけど。
なんか。
なんか、距離感が難しくなったっていうか。
今まで見たいに、気軽になれないっていうか。なんだこれ。
「お前、好きな奴、花火に誘ったんだろ?」
「!!?!なっ」
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*咲七波*(プロフ) - あこさん» 一気に読んでくださったなんて…すごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2018年5月25日 12時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 読み始めたら止まらなくて一気に読み終わりました。続き楽しみにしてますね。黒崎くんを思い出しながらドキドキしてます。 (2018年5月25日 10時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年1月10日 18時) (レス) id: b3fcb88642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2017年1月1日 4時