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偽王子105 ページ25

.。☆。.








「大丈夫ですか!?」






あれ、この声。







「し、勝利…!?」


「えっ、なーんだ。Aか!笑」



「なんだって、なに?!もー!危ない!!」









勝利は私だと分かった瞬間、きゅひひっと表情を緩めた。




私は勝利だと安心した一方で、どうしようもない感情に襲われた。






「ごめんって!笑

 …ていうか今帰り?遅いね。」






勝利はいつもの部活着を着ているから、きっとランニング中だったのだろう。




時間はもう20時を回っていた。








「うん、まあ。ちょっとね。」








嫌だ…

ダメだ。





あのキスが、勝利の瞳に見つめられるたびに、再生される。







約束を破りたいわけじゃなかったのに。




私、どうして。









勝利を見ているとね、自分が汚らわしくて、嫌になるの。




勝利は私を抱きかかえたまま、

その顔を私の首元に寄せた。









「なんか…、いつもと違う匂いする。」









やばい。









嘘は、つきたくない。








それに、きっと、勝利にはバレてしまうから。






嘘をついてしまったことで勝利から嫌われるくらいなら、


正直に言って嫌われたい。









「…そ、そう?」



「…健人くん家とか、行ったの?」








あの日みたいな、表情だ。









「うん…、まあ。」






「何も、変なことしなかった?」


「する訳ないって!!」





「キスも?」


「…、それは」







「へえ…」









やめてよ、そんな顔、私に向けないで。




私だって、精一杯なんだもん。









.。☆。.

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*咲七波*(プロフ) - あこさん» 一気に読んでくださったなんて…すごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2018年5月25日 12時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 読み始めたら止まらなくて一気に読み終わりました。続き楽しみにしてますね。黒崎くんを思い出しながらドキドキしてます。 (2018年5月25日 10時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年1月10日 18時) (レス) id: b3fcb88642 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2017年1月1日 4時

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