偽王子８３ ページ3
.｡☆。.
「あれ、今日部活ないのかー…」
部室前のホワイトボードを確認したら、ラッキーなことになかった。笑
そろそろテストだし、勉強でもしてくかー。
教室に戻ると、平野くんとりんちゃんがちょうど教室から出るところだった。
.
「あれ、A？部活は？」
「今日なかったの！」
「え！ほな、一緒に帰ろうや〜！
今からクレープ食べに行くねん〜！ふ〜！！」
「うん、Aもどう？」
「あー…、ううん。
２人のお邪魔虫になりたくないもん。笑」
「え？Aちゃんて虫だったん？」
もーっとりんちゃんが呆れた顔で平野くんを見る。
「なーに変なこと気にしてんの？
そんなことないって！」
「いや、でも私テスト勉強しなきゃだし！
真面目に今回やばいんだよね。笑」
「…そっか。分かった！また今度ね。」
「残念やな〜！ほな、また明日な〜！！」
平野くんたちに手を振って、自分の席に座る。
.
少しぼーっとして、大きく息を吐きながら、机に突っ伏した。
「はあー…」
だって、想像できる？
偽王子とお手手つないでクレープ食べてるところなんて…
無理だね。ないない。
でも、もしできたら、きっとすごい…
ドキドキして、楽しいんだろうなあ…。
ああ、もう。
勝利にあんなこと言われてから、頭の中が偽王子でいっぱいだよ。
今まで以上に。
それも、また違った在り方で私の頭を悩ませてる。
…って、私勉強しに来たんだ。
英語のテキストを開いて、集中する。
そうね、情緒不安定な時は勉強して気を紛らわすのってアリかも。
.
.
.
大分集中して時計を見たら、90分も経っていた。
テスト範囲まであと５ページか…
もう少しやっておこうと、次に取り掛かろうとしたとき。
騒がしくあいつが教室に入ってくる。
「はっ！？A！？」
声だけで分かる…
ったく何しに来たんだ、岸。笑
.
「何、いちゃダメですかね？」
「…いや、別にそういうわけじゃねえけど。」
.｡☆。.
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*咲七波*(プロフ) - あこさん» 一気に読んでくださったなんて…すごく嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年5月25日 12時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 読み始めたら止まらなくて一気に読み終わりました。続き楽しみにしてますね。黒崎くんを思い出しながらドキドキしてます。 (2018年5月25日 10時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年1月10日 18時) (レス) id: b3fcb88642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2017年1月1日 4時
