偽王子８２ ページ2
.｡☆。.
「何があったのか分からんけど、抱え込むのはよくないで〜！
なっ、廉！」
「うわ！！？」
ぐいっと平野くんの頭が、私たちの間から突然現れる。
「なっ！？なんやー、紫耀か！
びっくりしたやんか！！」
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン！平野ちゃんですっ☆」
「うるせえ、ゴリラ！誰も呼んでないっつーの！！」
タイミングよく岸が平野くんの頭をスパーンっと叩く。
「いったあ！？なんでいきなりどつくねん！！
こんの岸ザル〜！」
「また始まったわ、笑」
ギャーギャー騒いでいると、りんちゃんが教室に入ってくる。
「おはよー、みんな！
…いや、何やってんの。笑」
「あ！おはよう、りんちゃん！」
岸と取っ組み合ってる間から顔を出して、りんちゃんに挨拶をする。
「もう、りんちゃん〜！この人たち朝からうるさい！！」
「いつものことじゃん、笑」
呆れたように３人で笑う。
「せや、紫耀とりんちゃんおめでとう！！」
永瀬くんがパチパチと手を叩く。
そうなんです。
晴れて二人は恋人同士になったのです。
いや、めでたい。
実に、めでたい。
あ、詳しい話…は、またいつか！絶対する！！
「私からも、おめでとう！！」
「ありがとう…！ほんと、Aには感謝でいっぱいだよ…！！」
「ううん、最後はりんちゃんが勇気を出したからでしょ？」
とか、言うくせに。
自分は意気地なしかい。
泣けるね…、傑作。
「せやな！あんなアホと一緒におんのは大変やろうけど。笑
まあ、なんかあったら何でも言ってな！アホの親友の俺が力になるで！」
イ、イケメンが、眩しいです…！！！！
「うん、頼むかも。笑」
じゃれ合っている２人を横目に見ながら、りんちゃんが笑ってそう言った。
.
はあ。
嬉しいけど、やっぱり、羨ましいし。
焦るなあ。
うーん、イケメン永瀬くんに相談したらなにか変わるだろうか…
でもちょっと、なんか緊張するなあ。
そんなことでさえも、怖がってる私って…
うん、ダメだ。
自分変えるために、どうにかしなくちゃ。
勝利との約束を、果たすためにも。
.
そんなこんなで、今日も長い一日が始まる。
「チャイムなったぞー！席着けー！！」
.｡☆。.
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*咲七波*(プロフ) - あこさん» 一気に読んでくださったなんて…すごく嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年5月25日 12時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 読み始めたら止まらなくて一気に読み終わりました。続き楽しみにしてますね。黒崎くんを思い出しながらドキドキしてます。 (2018年5月25日 10時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年1月10日 18時) (レス) id: b3fcb88642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2017年1月1日 4時
