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偽王子8 ページ8

.。☆。.




屋上に入ると、あの日みたいに仰向けになって寝ている。





「買ってまいりました!!今度はしっかりチョコレートです!!」


「…これでもう俺のオーダーを間違えるのは10回目だ。
 11回目はどうなるか、よーく考えておくんだな。」


「は、はひ…」



ありがとうもないのかよ!この!!偽王子!!



「…もう帰れ。あんまり長く一緒にいるとバレる確率があがる。」


「はい、失礼します…」


「まて。明日、16時きっかりにここに来い。わかったか?」


「はい!16時ですね!!了解です!!」


「遅れたら、どうしよっかなー。」


「遅れません!絶対です!」


「声がでかいんだよ!!バレたらどうすんだ!!」


「うひぃ…帰ります。」




扉を閉めて、教室までの階段を下りる。





相変わらず、下界(?)に降りると「王子様がね!」「王子様どこ!?」

って声がどこからともなく聞こえてくる。




私に本性がバレようが、私を召使いにしてようが、周りの人間には全く変化がない。






その中で変わってしまったのが、私と偽王子の関係性であって、




みんなは平和に過ごしているだけなんだけど…



それがどんなに羨ましいか!!!!!もう!!!!





普通がどんなによろしいことか!!!




なんて嘆いても、誰にも届くはずがなく…






私の1日は偽王子の召使いとして、今日も終わっていくのだ。






.。☆。.

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はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月17日 2時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - アリサさん» 2つの仮面を持つ健人くんを楽しんでいただけているようで…満足です!これからも読んでいただければ幸いです! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 美愛凛さん» 大好きだなんて!!嬉しくて泣きます…!これからも読んでいただければ幸いです!! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - このお話大好きになりました。更新頑張って下さい 応援してます☆彡 (2016年8月8日 18時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 読みました!王子様もドSな健人くんにもすごくドキドキしまくってました(≧∇≦)続きがとても気になります!なのでこれからも更新がんばってください! (2016年8月7日 20時) (レス) id: 36053e91d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2016年8月3日 22時

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