偽王子6 ページ6
.。☆。.
「中島くーん、おーい中島k「…あんだよ!!!うっせぇな!!!!!」
ガバッと一気に起き上がって、
王子様とは似てもつかないチンピラみたいに細くて鋭い目が、私を睨みつける。
「…え?」
「…あっ」
寝起きの王子は何となくこの状況を理解したみたいで、
「やっべえ」と言わんばかりの表情を見せた。
「…なんの用?」
「そ、その、こんなところでお休みになっていたら、
風邪を引いてしまうのではないかと思いましてその」
さっきの王子様の発言が、脳内で何回も再生されて止まらない。
「あーー、最っ悪。」
またもや彼の口から、思いもよらない言葉が発せられた。
「何?今からでもバラしに行くつもり??王子様は嘘っぱちでしたって!!
女ってそういうの大好きだもんなあ?」
どんどん、私の中の王子様像は、ガラガラとうるさく音を立てて壊れていく。
信じられなくて、言葉か出ない。とはこのこと。
「でも、残〜念。」
突然立ち上がった偽王子は、私の右のサイドーテールをグイっと引っ張った。
「そんなこと絶対にさせない。」
耳元で囁かれる、掠れた声にゾクリと体が反応する。
「ひぃ…!!」
「俺の本性を知った罪だ。」
「…えっ」
「お前を今日から、俺の召使いにする。」
「そっ、そんn「誓いのキスだ」
視界が一瞬で暗くなって、彼の黒い前髪が触れたと思ったら、既に奪われていた唇。
リップ音だけは、やけにゆっくり長く聞こえてしまうのはなぜだろう。
その音が、私にこう伝えた。
『偽王子の召使い、レッツスタート!』
.。☆。.
376人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズjr」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月17日 2時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - アリサさん» 2つの仮面を持つ健人くんを楽しんでいただけているようで…満足です!これからも読んでいただければ幸いです! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 美愛凛さん» 大好きだなんて!!嬉しくて泣きます…!これからも読んでいただければ幸いです!! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - このお話大好きになりました。更新頑張って下さい 応援してます☆彡 (2016年8月8日 18時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 読みました!王子様もドSな健人くんにもすごくドキドキしまくってました(≧∇≦)続きがとても気になります!なのでこれからも更新がんばってください! (2016年8月7日 20時) (レス) id: 36053e91d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*咲七波* | 作成日時:2016年8月3日 22時