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偽王子39【K】 ページ39

Kento side.
.。☆。.





俺は大っ嫌いだ。





「遅くなって悪いが、一週間後遠足があるのはみんな知ってるよな〜?」




学校の行事が。




「グループで行動してもらうから、男女5人で適当に組んでおいてな〜!!」




特にこの、グループ決めが大大大大っ嫌いだ。





そう担任が言った瞬間に、女子たちの猛烈な視線を体中に感じる。




「おい、中島。お前大変じゃん。笑」



イラ立つ俺をバカにするかのように、
隣の席の男子が呑気に笑って話しかけてくる。


ま、でも俺はいつも通りに接する。



「ん?どういう意味?笑」


「いや、回り見てみろよ。女子たちがお前獲得のために火花散らしてっぞ。笑」


「あー、笑」


「モテモテ過ぎんのも問題だな!笑」


「あははは、冗談やめろって!笑」


「いや、まぁ冗談じゃないんだけどな。」


「…、苦笑」






普段女子たちにファンサするのは別に嫌じゃない。

むしろ、違う自分を演じられて楽しい。




でも、これだけは大っ嫌いだ。




例えばA子の班に入れば。


俺はA子の班員以外の全員から壮大なるバッシングを受けることになり、

A子の班員は俺獲得に奮迅してしまったがために、クラスの女子から除外される。

その理由として、のちに俺へと矛先が変わったとき、一番面倒なことになる。




そう、すべて俺のせいになった時だ。



いろいろな結果があるが、

まぁ、結局最後はみんな俺のせいにするのが女ってもんだ。




それを俺は、小中学校でよく学んだ。



勝手に俺をかけて戦っているくせに、いつも最後は俺。



戦ったのちに和解して、

結束を固めた女ほど面倒な生命体は、きっといない。






確かに、よく男子が「お前ほどモテなくて良かったわ」て言ってくる理由がわかる。



と、自分の中で葛藤していたら、

女子たちの戦いはいつの間にか燃え上がっていて、

大変なことになっていた。





それを無意識に冷めた目で見ていたら、

その中にいた女子が俺に向かって何か言ってくる。




「ねぇ、健人くんが決めてくれればいいんじゃないの??」







.。☆。.

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はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月17日 2時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - アリサさん» 2つの仮面を持つ健人くんを楽しんでいただけているようで…満足です!これからも読んでいただければ幸いです! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 美愛凛さん» 大好きだなんて!!嬉しくて泣きます…!これからも読んでいただければ幸いです!! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - このお話大好きになりました。更新頑張って下さい 応援してます☆彡 (2016年8月8日 18時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 読みました!王子様もドSな健人くんにもすごくドキドキしまくってました(≧∇≦)続きがとても気になります!なのでこれからも更新がんばってください! (2016年8月7日 20時) (レス) id: 36053e91d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2016年8月3日 22時

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