偽王子26 ページ26
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その勢いで、耳元に彼の息遣いが伝わる近さまでに迫ってて。
「うっ!?」
「体育祭が終わったら、駅前のマックだ。遅れるなよ。」
「はぃ…」
「あと、あんまり調子に乗るな っよ」
「っよ」 に合わせて、グッと髪の毛が引っ張られる。
「っ!?痛いっ!」
「ひまわり…、何で女って頭に花咲かせんだろーな。
バカだよなー。」
ハッ、と吐き捨てるに笑うと、
偽王子の人差し指が、私のひまわりをつつく。
「…」
ひどい、せっかくりんちゃんに作ってもらったのに。
すると、つついていた手が、毛先に触れてきて。
心臓の音が高まっていくのが聞こえる。
「ていうか、そのままの方がいいだろ。」
その言葉にドキっとして、ふいに彼の方を向くと、
偽王子の黒くて大きな瞳に、私が映っていて。
そんな距離にお互いがいるって気が付いた瞬間、
私の顔がどんどん赤くなるのが分かった。
そんな私には目もくれないで、また黙々とオムライスを食らって。
どうして、こんなにも調子を崩されるのだろうか。
いちいち偽王子の言動にドキドキしちゃって。
こんな冷徹な男のことなんて気にしなきゃいいのに。
そんな偽王子に腹が立つし。
何しろ、そんな奴にドギマギしちゃう自分に一番腹が立つ。
偽王子の横でドキドキ、ちょっとイラッとしながら、
高校生2度目、体育祭のお昼は過ぎて行ったのであった。
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はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月17日 2時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - アリサさん» 2つの仮面を持つ健人くんを楽しんでいただけているようで…満足です!これからも読んでいただければ幸いです! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 美愛凛さん» 大好きだなんて!!嬉しくて泣きます…!これからも読んでいただければ幸いです!! (2016年8月9日 18時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - このお話大好きになりました。更新頑張って下さい 応援してます☆彡 (2016年8月8日 18時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 読みました!王子様もドSな健人くんにもすごくドキドキしまくってました(≧∇≦)続きがとても気になります!なのでこれからも更新がんばってください! (2016年8月7日 20時) (レス) id: 36053e91d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2016年8月3日 22時