偽王子の召使い

偽王子２ ページ2

.｡☆。.



ちっくしょ〜〜〜〜！！



「チョコレートスコーン1点で210円になります！」



ボン！！っとお金を出して、明らかに嫌な客だなっと自分で思いながらも、

気分が収まらないのでしょうがない。



ごめんね、きれいなお姉さん。

あなたは悪くないのよ。




そうすべては、あいつのせいなの。うん。


そしてまぁ、わたしのせいでもある。あはは。






『きゃ〜〜！！みて！みて！今日もかっこいいよねぇ…！！』

『ね！！中島くん！！ほんっとうにかっこいい…』

『あれが国民的彼氏…そのもの。』




中島健人こと、超ド級悪魔男(私称)は、この通り。




いわゆる、学園の王子様。



成績優勝、スポーツ万能、容姿端麗。



この3拍子。



だれが見たって、聞いたって、たしかに王子様だし。



私だって、王子様だって信じてたよ。







でもそんなの、でたらめであって。



実際のところは。本人と喋ってみなきゃわかんないことであり。



結局、みんな人間。




王子様は、偽王子。




つまり、みんなが思っているような人じゃなかったってこと。





うん。それだけ。





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