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「なんかっ、変わった空間ですね、ここ。」

「…へっ?」

まさか、こんなこと。

「俺、こういうところ一人でいるの苦手っていうか。
 もう何したらいいのか分からなくて。笑」

「あ、あはは…!笑」

男性と喋るのが余りにも久しぶりなせいで。
へんな笑い方しかできない。

「黙ってんのも気まずくて、つい…」

ふにゃりとした笑顔に気を取られていたら。

「さっきから何描いてるんすか?」

彼の掠れた声が近づいて、気づけば私の隣に座っている。
私は何も言えなくて、ただただ彼を見つめてるだけで。

「え…っ、やっばいっすね!?」

「いやあの!これは!ホントごめんなさい!」

慌ててノートを閉じようとしたのに。

「なんで謝るんすか!めっちゃ嬉しい!」

「へ、」

いや、知らない人に勝手にスケッチされてたのに。
嬉しいって。

「俺いっつも盗撮しかされないんで、笑
 なんかスケッチされてるって新鮮でいいなあ…」

「と、盗撮…?」

私がキョトンとしていたんだろう。
彼もキョトンとした顔で私を見る。

「え、あ、ん…?あれ?俺の事知らない…のか。
 あ、そういうこと?」

「え、え??」

そっぽを向いてブツブツと一人で考え始める。

「いやっ、なんでもないです!忘れてください!」

「えっ、ああ。はい…?」

「… なんでスケッチしたんですかって、聞いてもいいですか?」

大変だ。
本当のことを言ったら。
通報される。

でも、チャンスだと思った。
もし受け入れてくれたら、私の恋愛漫画が現実になるかもしれない。

「それは…、とってもカッコよかったし。
 あの私、漫画を描いているんですけど、その主人公のビジュアル案としてスケッチを…!
 あのっ、本当に勝手にごめんなさい!!」

言っている間に自分が大分ヤバいことをやってるなって思ったら謝らずにいられなくなって、深々と頭を下げるけれど。なんの反応も無くてどうしようと恐る恐る頭を上げると。

「…まじっすか、」

なんだか、感無量、みたいな顔をしているから。
こっちまで調子が狂ってくる。


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*咲七波*(プロフ) - Anzu1134さん» コメントありがとうございます!ゆっくりではありますが引き続き読んでくださると嬉しいです!笑 (10月19日 6時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - 更新とても楽しみにしています!  頑張ってください! なるべく早めに更新してくれるとありがたいです。 (9月30日 1時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あちゅぴさん» コメントありがとうございます!これからも読んでくださると嬉しいです〜! (9月14日 11時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - このお話とても面白いです!!続きも楽しみにしていますね! (9月13日 18時) (レス) id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2019年8月23日 10時

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