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「なるほど…」
「そんな風に思ったことない？」
聞かれて、はっとした。
だって、そんなこと考えもしたことがない。
「…ない。」
「あははっ、そんなシュンとしないでよ！可愛いなあ！笑
…じゃあ、俺がその初めて貰っちゃうかもね？」
いたずらに笑う平野くん。
その表情が可愛くて、確かにふと撫でてみたいと思う。
だから、私は感覚に素直に平野くんの前髪へ手を伸ばした。
「…へっ、今？」
平野くんの髪の毛は女の子にも負けないくらいサラサラだった。
「だめ、だった…？」
「ううん、なんか。すっげードキッとした。」
「良かったってこと？」
「うん、良かった。笑」
分からないことだらけだけど。
平野くんが笑ってくれるから、間違えても失敗しても、まあいいかって思える。
不覚にも大きなあくびをしてしまった。
無理もない、徹夜明けでしかもお昼過ぎ。
「ごめん、眠いよね！」
「そろそろ限界…、」
「じゃあ、はい！」
「…え？」
「腕枕！ほら、寝っ転がって！」
何処かで聞いたことのある単語、腕枕。
まさか私も体験する日が来るとは思ってもみなくて。
「いやいや、さすがに重いと思うから…！」
「もー、Aちゃん。これ、普通だよ？」
「…そっか。」
そうなのか。やっぱり、カップルでは普通のことなんだ。
私は直ぐに私の価値観で物事を進めようとする。
「じゃあ、失礼します。」
「改まってそんなこと言われると逆に緊張する、笑」
平野くんのひんやりとしている上腕二頭筋。
普段から筋肉質だなあと思ってはいたけれど、触れれば触れるほどそれを感じる。
固くなくて、柔らかすぎない。
どこを探しても見つからない枕、この表現がばっちりだ。
「こっち向いてよ。」
仰向けで目を閉じたら、平野くんにそう言われる。
素直に顔を左に向けると、彼のとろんとした表情が視界いっぱいに広がった。
「ドキドキする？」
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*咲七波*(プロフ) - Anzu1134さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますが引き続き読んでくださると嬉しいです！笑 (2019年10月19日 6時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - 更新とても楽しみにしています！ 頑張ってください！ なるべく早めに更新してくれるとありがたいです。 (2019年9月30日 1時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あちゅぴさん» コメントありがとうございます！これからも読んでくださると嬉しいです〜！ (2019年9月14日 11時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - このお話とても面白いです！！続きも楽しみにしていますね！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年8月23日 10時
