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「なんでか分かる？」
「…好きな人に触れられたから？」
「つまり？」
「つまり…？」
「Aちゃんが好きってこと。」
平野くんが言ってた理論で話を進めれば、確かにそうだけれど。
好きって、そんなに単純なものなんだろうか。
余りにも簡単に好きと言う言葉が目の前にやってくると、疑ってしまう。
「あははっ、信じてない顔してる！」
「だって、好きって、もっと複雑なんじゃないかなって。」
「うん、そうだね。それも間違ってないよ。」
平野くんの手が、私の指先に重なる。
「でも、複雑にすることができるだけで、元々複雑なわけじゃないよ。
好きって、単純なことだよ。だから、俺の身体もAちゃんの身体も、単純なことで熱くなるんだよ。好きだからってだけで。」
「…また、手が熱くなってる。」
「Aちゃん、俺の事好きすぎ！」
「そうなのかな、でも、身体がそう言ってるんだもんね。
…そうなのかも。」
「もー、本当に可愛い！」
今思えば。
私は平野くんの言葉に、熱くなってばっかりだ。
もしかしたら、本当に好きを通り過ぎるくらい好きなのかもしれない。
そうだとしたら、このまま私は平野くんの車に居続けてしまう。
「えっとじゃあ、本当にありがとう。
もう、家に帰るね。」
「えっ、唐突すぎない！？」
「このまま一緒に居たら熱出しそうなので。それじゃあ、」
そう言って、ドアを開けて道路に出ようとしたのに。
腕を引かれて、また座席に座り直してしまう。
「…家で何するの？」
「とりあえず、疲れたので寝ます。」
「じゃあ、俺も。」
「…俺も？」
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*咲七波*(プロフ) - Anzu1134さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますが引き続き読んでくださると嬉しいです！笑 (2019年10月19日 6時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - 更新とても楽しみにしています！ 頑張ってください！ なるべく早めに更新してくれるとありがたいです。 (2019年9月30日 1時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あちゅぴさん» コメントありがとうございます！これからも読んでくださると嬉しいです〜！ (2019年9月14日 11時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - このお話とても面白いです！！続きも楽しみにしていますね！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年8月23日 10時
