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夢を追いかけて早20年。
今年25歳になる。
夢は漫画家になること。
そう、5歳の頃から漫画家になりたいって思ってた。
しっかりと覚えてる。
ずっと追いかけてる。
何か掴めそうかと言われたら、悩まずに首を縦に振ることはできない。
今を必死に生きている、そんな状態だからだ。
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今日は何をするかなんてことを考えながら、最近リニューアルオープンしたばかりのコインランドリーに足を運ぶ。
1週間溜まった洗濯物と洗剤を雑に突っ込んでボタンを押すだけ。
あとはひたすらにフリースペースで時間を潰す。
なんだかこの時間が好きで。何かいいアイディアが落ちてきそうな気がするし。
そういう経験も数回ある。
一定の間隔で一定の大きさの音を聴いていると、精神が統一されるのか知らないけれど。
何かしら落ち着くし、何かしらリフレッシュされる気がする。
だからこそ、週一のこの習慣は案外大切な行為なのだ。
どうにかして次のコンクールではいい賞を掴み取って、出版社と契約をしたい。
と、まあ毎回思っては必死に執筆しているのだが。
漫画家としてというか、イラストレーターとしての仕事の方が増えるばかりで。
いつも私の作品はストーリーがいまいちパッとしないらしく。
「画力はとても高い。」ただそれだけ。だから、アシスタントの仕事ばかりで。
有り難いとは思っているし、画力があるだけでも幸せだって思う。
でも、私はやっぱりどうしても漫画家として生きて行きたいんだ。
開いたノートには黒いペンの染みがひとつまたひとつと増えるばかりで。
それはまるで私の心のようで。それを見つめて、タメ息を吐く。
想像力に限界があるなら、何か現実に異常な出来ことがあれば。
それを題材にできれば、何か変わるかもしれない。
けれど、じゃあその異常な出来事ってどうすれば出会えるんだって。
考えても考えても、私はいつまでも受け身なだけ。
だからこそ、私の目の前の世界は変わらない。
分かってるのに、抜け出せない。
結局、ここが一番居心地がいいことを知ってるからだろうか。
人生のほとんどを漫画に捧げてきたっていうのに。
コインランドリーの道側は大きなガラス張りで出来ている。
車の通りとか人の流れをぼーっと見つめる。
「…っ、」
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*咲七波*(プロフ) - Anzu1134さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますが引き続き読んでくださると嬉しいです！笑 (2019年10月19日 6時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - 更新とても楽しみにしています！ 頑張ってください！ なるべく早めに更新してくれるとありがたいです。 (2019年9月30日 1時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あちゅぴさん» コメントありがとうございます！これからも読んでくださると嬉しいです〜！ (2019年9月14日 11時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - このお話とても面白いです！！続きも楽しみにしていますね！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年8月23日 10時
