『あなたに失恋するだけのお話。』 ページ14
･*:..｡♡*
「廉、」
「なんやねん、」
「私のこと、あとどれくらいで好きになる？」
「ならんわ、アホ。」
うんほら、絶対好きになるもん。
だからね、みんな。
失恋なんて怖くないよ。
またそこから始めればいいの。
… たぶんね！
.
「廉ーッ！」
「うおあっ！？」
桜の木の下で。
イケメンぶってるのか知らないけれど。
でもその姿は確かに文句なしにカッコいい。
私が大好きなヤツ。
迷惑なんて考えない。
私は自分の恋に正直に生きてる。
だから、そんな廉を後ろから抱きしめることだってできるよ。
「苦しいから離れろやあ！」
「恥ずかしいから、の間違いじゃなくて？」
「うっさいなあ、しばき倒すで？」
「あたり強くない？」
「それはAもやろ、」
おでこを掌でグーっと押されて。
またいつもの距離感。
「ね、3年生になったね。」
「せやなあ、」
桜並木を歩きながら、廉の横顔を見る。
「同じクラスだね。」
「… せやんな。」
相変わらず綺麗で。
私の大好きな目に、鼻に、唇。
あと、ちょっとだけ出てる顎。
「運命感じない？」
「不運は感じるわな、」
その呆れた笑い方も。
すかした流し目も。
「サイテー、」
「…でもまあ。」
本当に、大好き。
「え？」
「あと1年退屈しそうにはないな。」
春の優しい日差しが反射する廉の笑顔。
ねえ、どうして。
あなたはそんなにも眩しいのか。
「ん、私のこと好きになるってことでおっけ？」
「さーな、秘密。」
「ちょっと！待ってよっ！？」
突然走り出す廉の背中を追いかける。
ねえ多分、恋愛もさ。
そうなんだよね。
追いかけて追いかけて、必死になって。
笑われたっていいから。
必死で掴むしかないんだ。
.
ねえ、いつか。
あの大きな桜の木の下で。
廉にもう一度しっかりと告白をしてね。
最後は泣いて笑って、18歳を終えたいな。
だから、永瀬廉くん。
その日まで、私頑張るから。
これは、あなたに失恋するだけのお話。
私の恋は、またここから始まる。
「捕まえたーっ！」
「捕まってやったの間違いや、アホ。」
「そういうとこ、好きだよ。」
「…んなッ！？」
直ぐ照れるとこもね。
･*:..｡♡* FIN ･*:..｡♡*
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*咲七波*(プロフ) - 結衣さん» 結衣さーん！お久しぶりです！！こちらも読んでくださってありがとうございますね！？嬉しいです！！涙 結衣さんのコメントいつも詳しく書いてくださるので励みになります…！これからもよろしくお願いしますねー！！ (2019年2月20日 22時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - みーなさん» コメントありがとうございます！初めまして！感動を届けることができて嬉しいです〜！この作品はここまでのお話ですねー！ごめんなさい！でも期待して下さってありがとうございました！本当に嬉しいです、これからもよろしくお願いしますね！！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» あっ… みたな曖昧なお話書きたかったのでその感想はしてやったりです！笑 (2019年2月20日 22時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - こちらの作品やっと読むことが出来ました！追いかけられる側の廉くんもいいですね〜！自分の過去と今のしょうもない恋愛と彼等の青春を比べながらこんな恋愛したかった…と打ちひしがれてます笑。これからも更新楽しみにしてます！ (2019年2月19日 0時) (レス) id: e17f7ba706 (このIDを非表示/違反報告)
みーな(プロフ) - ななはさんの作品を今回の作品で初めて拝見したのですがとても感動してしまいました！！これって続編とか作る予定ないですか？笑続編で付き合ったりとかしないかなぁなんて、、笑でもその予定がなかったら全然いいのであまり気にしないでください！笑ずっと応援してます (2019年2月18日 15時) (レス) id: bddd1f75e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年2月10日 3時
