RE: 永瀬くんには堕ちないんでッ！！【Ren.N】

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「言っとらんよ！？初耳だよ！？」


「うっそ、マジか！ごめん！」



ハノ字の眉毛がさらにハノ字になる。

とても反省している証拠なので…


まあ、許そう。




「ってかなに、その展示館って…

　シャレオツ…」


「あははっ、そんなんちゃうよ。

　結構ヘビーな仕事っぽいで？

　毎日調整とか次の展示の準備夜な夜なやったり。」



「へえ…

　え？夜な夜な？」



うそ、会える日にち減る？

お泊りも減っちゃう？



「もー、顔から独り言駄々洩れやで。笑」



眉間のシワを細長い指で伸ばされる。


いやだって。唐突すぎませんか。



「心配せんでええって！

　入れるときに入ってって言われてるだけやし！


　きっと人が足らん時にしか呼ばれへんやろうし！」




笑ってますけど、そういうのって壮大なるフラグだと思うんですよね。


性格悪くてごめんなさい。

素直に応援できる彼女じゃなくてすみません。



「そっか、じゃあ大丈夫だね。

　これから頑張ってね！！」



でも気持ちを隠すのは前よりも上手くなったかな。



「おう！興味あることやったから、結構楽しみなんよねえ！」



ウウ…、ウキウキしてるし。


これあれじゃん、

「寂しから私にかまって」とか言ったら普通に

「仕事の方が大事なんやけど」って返されちゃうやつだよ。


まあ廉に限ってそういう人間じゃないって信じたいけど。




「…でもさあ、綺麗なお姉さんとかお姉さんとか

　お姉さんとかもバイトしてて、


　…美女に恋しちゃったりしない？」



「あはははっ！！なんちゅう心配しとるん？笑


　A以外に惚れ直す人なんかおるわけないやろ、マジで。」



って言ってほっぺに優しくキスしてくれるけど。



私がさ、「ファーストフード店で働く！」って元気モリモリで言った日は眉毛を逆立てて「絶対にアカン！！そんなんAが注文されて終わるやろ！」って言ったくせに…！


それで私は考え直して、今はティッシュに広告挟む内職しかしてないのに！！



「じゃあその逆！

　絶対バイト先の女の人全員廉の事好きになるよ！？

　そんなの私我慢ならないよ！？」



「もー、いつからそんな風に心配症になったん？笑

　可愛えから許すけど。


　…ええやん、嫉妬してるA見て見たいもん。笑」



「ッキー！！！」

「あ、猿や。」






コイツ！！サムめ！！


人の！俺の！！話を聞けーッ！！







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