love8 ページ8
.。.:*・゜
「ッは、何で？」
「本当にすみません！大学が…ッ！その、講義が長引いて…！！」
「いやいやいやいや、お前明日だよ？」
「え…？」
厨房から聞こえてくる優太との会話に、私も「は？」と声が零れてしまう。
「… 嘘だぁあああッ！！？」
「いや声がデケえわッ！！」
「いだッ！！！」
優太のデカい手がスパーンッとスホー王子の頭をはたいていく。
「はあ… とりあえず今日はもう帰っていいから、」
「そんな…ッ そんなの、嘘ですよね…ッ 嘘って言ってください…！」
「地球最後の日みたいな反応すんな、マジでしんどいから！！笑笑」
スホー王子が凄い顔で、優太の肩に手を置いて揺さぶっている。
「いいか。お前のシフトは明日、分かったら帰って。笑」
「… はい。」
かっ、かかか、可愛い…ッ！！！？！
何、何ですか。あの、生まれたての子犬のような眼差し…ッ！！
ちょっと優太！場所変われってばあああッ！！！
なんて下唇を噛み締めていたら、トボトボとキッチンから出てくるスホー王子。
落ち込んでる姿…っ これはプリンセスである私が救ってあげなくてはならない重要シーン！
しかも出会いも兼ねている！！
…このチャンス、逃すわけには行かないっ！！
私の横を通り過ぎていくスホー王子の腕を咄嗟に握った。
「あ、あのッ！」
「うわああっ！？！」
普通に声を掛けただけなのに、この驚き様… ふふっ。
そうよね、私の可愛さを前にして黙っていられる男なんてそうそういないもの。
そりゃあまあ仕方がな…
「よかったあ、人か… 虫かと思った…！」
「…え？ 虫？」
頭に小石を投げられたかのような感覚。
私が、虫？… まあ、とりあえずそんなことはどうでもいい。
「いきなり腕に飛んできたので虫かと思っただけです。
あのそれじゃあ僕シフトないので帰ります…」
ええええっ！？！普通「なんですか？」とか聞かない！？！！
っていうか、こんな可愛い虫いないからッ！！いや、そこじゃないだろ私！！
「ッいや、あの！待ってください！」
前に進んでしまう彼の腕を両手でもう一度ぎゅっと引っ張った。
「ええっ？？」
「… 私の事、覚えてないですか？」
顔を傾けて、彼の目をしっかりと見つめる。
忘れてるわけないよね…
だって、あなたの運命のプリンセスだもん。
.。.:*・゜
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*咲七波*(プロフ) - ばいきんまんさん» コメントありがとうございます！波仔はなみこって読ませてます！笑 名前変換もできますよ〜！知っていたらごめんなさい！ (2019年1月24日 5時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
ばいきんまん - すっごくおもしろいです！ 波仔って何て読むんですか？ 漢字苦手ですみません。 (2019年1月22日 15時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 初子さん» 初子さんー！平野も読んでくださってありがとうございます！私もどうすればいいのか分かっておりません。やばいです。頑張ります。笑笑 (2018年11月23日 15時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - めっちゃお話面白いですね(^^)紫耀くん手強過ぎる笑 どうしたら振り向いてくれるのかしら。 (2018年11月23日 8時) (レス) id: 284fb3e075 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» ただ単に続き思いつかなくて止まってた！笑 面白くなるように頑張るー！ (2018年11月23日 1時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年10月30日 3時
