love43 ページ43
.。.:*・゜
「私はいつだって平野くんのことを考えてます!!」
「あははっ、なんか恥ずかしい…!」
「だからっ!それくらいに私は平野くんが好きなんです!!」
真剣にその目を見つめる。
「んー、そっかあ。笑」
頭にタライを食らったかのような衝撃を感じてしまう。
そっかあって、そっかあって何!?何なの!!
「…平野くんは、私みたいな高校生は興味ないですか。」
柄にもなく、消極的なことを聞いてしまう。
「えっ、なんで!興味ありありだよ!」
「え?」
「JKって最高じゃない!?可愛いの象徴でしょ!」
んがああああっ!!!
違うよー!!違うんだよー!!私!私のことを聞いてるの!!
「いや、あのッ違くて!!」
「え?」
スホー王子のポテトを食べる手が止まる。
「その、私に!私自身に!興味ありますかって…、そういう事です。」
ああ。もう嫌だ。
スホー王子の前だと、全部消極的で。
大胆になれないのが、苦しい。
心の中は、「私にメロメロになれーっ!」って彼に抱き着きに行きたいくらいなのに。
「興味?興味っていうか…、
うーん、Aちゃんと仲良くなりたいあっとは思ってるよ!」
「ッ!ホントですか!!」
前のめりになって、スホー王子の顔に近づく。
「あははっ!本当にいつでも元気いっぱいだね!
ホントだよ〜!Aちゃんといたら楽しそうだしね〜」
「じゃあ!デートしてください!!デート!」
「デート?えっと、遊びに行くってこと?」
「はいそうです!!」
ポテトを一つ摘まんでいる彼の手をぎゅっと両手で包み込む。
「私いつでも元気いっぱいですし、きっと平野くんに一日中楽しんでもらえる自信があります!!」
いや、何の演説やねーんッ!
「あははっ、自信満々だね!」
でもそれくらいしないと、全然心のドア叩けないんだもん!
そもそもこれさえも心に届いてる保証無い!!
「ということで…、私とデートしてくれませんか?」
上目遣いでスホー王子の手の甲をさりげなくさすってみる。
「うんっ!いいね!
俺もAちゃんと遊びに行きたい!」
「…ッはう!あっ、ありがとうございます!」
「ううん、楽しみ!」
「ウ“ッ!」
心臓、射抜かれた。
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*咲七波*(プロフ) - ばいきんまんさん» コメントありがとうございます!波仔はなみこって読ませてます!笑 名前変換もできますよ〜!知っていたらごめんなさい! (2019年1月24日 5時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
ばいきんまん - すっごくおもしろいです! 波仔って何て読むんですか? 漢字苦手ですみません。 (2019年1月22日 15時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 初子さん» 初子さんー!平野も読んでくださってありがとうございます!私もどうすればいいのか分かっておりません。やばいです。頑張ります。笑笑 (2018年11月23日 15時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - めっちゃお話面白いですね(^^)紫耀くん手強過ぎる笑 どうしたら振り向いてくれるのかしら。 (2018年11月23日 8時) (レス) id: 284fb3e075 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» ただ単に続き思いつかなくて止まってた!笑 面白くなるように頑張るー! (2018年11月23日 1時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月30日 3時