love39 ページ39
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可愛い付箋にピンク色のペンで丁寧にタイトルと概要を書いていく。
スホー王子がこれ見ながら楽しく聞いてくれるといいなあ…
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3枚目のCDについて書き終えそうになった時、待ち望んでいた通知音が鳴る。
「キター!!」
スマホに飛びついて、チャットを開く。
【21時に上がるから!待ってるね!!】
待ってる!だって!!王子様が私のために待ってるだって!!
…幸せです。神様、ありがとう。
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朝したメイクを一度落として、もう一度し直す。
大人可愛くして、妹だなんて思わせないんだからね!
少しアイラインを眺めに引いて、マスカラもボリュームよりカールより、長さ重視で。
大好きなピンク色のアイシャドウは封印して、ブラウン系の落ち着いた色でグラデーションをつくる。
唇はマットめで派手過ぎないコーラルピンクで女の子らしさもプラスする。
いつものポニーテールも解いて、ミディアムロングのストレートヘアーに変身!
「完璧…!!」
鏡の中の私は、私好みの私ではないけれど。
きっと年上のスホー王子には効果抜群!のはあず…!
夜ご飯も食べてないし、あわよくば…!
あわよくば、スホー王子とご飯食べれないかなー!!
なんて淡い気持ちを抱きながら、私は家を出た。
.
ネオンがピカピカとお洒落に光るドアを開くと、久しぶりの賑やかな店内。
あー!やっぱり安心する!!地味にここ1週間恋しかった!!
「いらっしゃいませ…?え、A?」
「そうだけど?」
優太が間抜けな顔をして私を見る。
「え、ポニーテールは?」
私の髪の毛を長い人差し指でさす。
「今日はポニーテールはお休みなのー、ていうか早く接客してよ。笑」
「はあ?なんだよそれ、笑
はいはい、こちらへどうぞー。」
金曜日だからか、店内はいつもよりも賑わっていて。
店内の奥に座らされる。
「ねえ優太!」
「ん?」
「今日の私、変じゃない?」
「はあ?いつだってAちゃんは可愛い!がお前の口癖だろ。笑」
「いいから!可愛い?」
「うん、可愛いんじゃね?…まあ?
俺はー、いつもの髪型のほうが好きだけどなー、」
いや、別にお前の好みは聞いてない。
「もー!真剣に答えてよ!平野くんに会うんだから!」
「…自信持てよ、お前は可愛いって。」
「ふふっ、ありがとう!!」
「…外側は。笑」
やっぱこいつ、最低。
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*咲七波*(プロフ) - ばいきんまんさん» コメントありがとうございます!波仔はなみこって読ませてます!笑 名前変換もできますよ〜!知っていたらごめんなさい! (2019年1月24日 5時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
ばいきんまん - すっごくおもしろいです! 波仔って何て読むんですか? 漢字苦手ですみません。 (2019年1月22日 15時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 初子さん» 初子さんー!平野も読んでくださってありがとうございます!私もどうすればいいのか分かっておりません。やばいです。頑張ります。笑笑 (2018年11月23日 15時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - めっちゃお話面白いですね(^^)紫耀くん手強過ぎる笑 どうしたら振り向いてくれるのかしら。 (2018年11月23日 8時) (レス) id: 284fb3e075 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» ただ単に続き思いつかなくて止まってた!笑 面白くなるように頑張るー! (2018年11月23日 1時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月30日 3時