平野くんが堕ちませんッ！！【Hirano.S】

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【私も、音楽聞くの好きですよ！洋楽は結構古いのから新しいのまで！】
【ぬれおかき！？食べたことないです！笑】


【洋楽かあ！実は僕、洋楽は最近聞き始めたばっかりなんだよねー】
【ぬれおかき食べたことないのは人生損してるよ！？】


「ぬれおかきで人生損って、笑」


実に可愛いです。


あ！そうだ！！



【私でよければいくらでもオススメCD貸しますよ！】

【ホント！？じゃあ、ぬれおかきと取引だ。笑】




「もう！！本当に！！可愛い！！」



ハートの枕に頭を叩きつけています。


まって、これ脈あり？脈ありなの？？



…でも見るからに天然そうだし。

これも妹とのコミュニケーション、くらいにしか思ってないかな。




【じゃあ、お店にまた行ったときに！】
【いつシフトですか…て、聞いちゃっていいですか？笑】




送信ボタンを押して、息を吐く。

LINEだと落ち着けるし、いいんだけど。


やっぱり人間ってわがままだよね。

やっと連絡先貰ったのにさ。

会って話したいなあって結局思っちゃうんだもんね。



ぎゅっとベッド横に置いてある抱き枕に抱き着く。


その数分後、また通知音がした。





【火曜と木曜以外の夕方は大体いると思うよ！】



これは…！ずっと欲しかった情報！！嬉しすぎる…ッ


永瀬廉に振り回されて運勢最悪だと思ってたけど、急がば回れってことだよね。

ありがとう、神様。




【分かりました！じゃあ暇なときに行きます！】

【うん、僕もぬれおかき準備しとく。笑】

【ありがとうございます！】



「きゃ〜〜〜！！！」





それにしても王子様にぬれおかきって…


庶民的な生活にも理解があるのね。素敵すぎ。

やっぱSNSってすごいわ。距離の縮み具合が恐ろしい。


だって、実質いつでもどこでも連絡取れるんだからね。

まあ、そんな図々しいことできるわけないけど。







.



そして、次の日。



いつものように朝起きて、身支度をして。

ボーっとテレビを見ていたら。


インターホンが鳴り響く。


こんな朝に誰だ？って思ってドアを開けると。






「よ、おはよ！」


「ウゲッ、… おはよう！廉くん！♡」








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