love34 ページ34
.。.:*・゜
「Aちゃんに好きって言われると、嫌われないようにしなきゃなーって思う。
…だけど叫ぶのは恥ずかしいからやめて？笑」
1ミリも、やっぱり届いてない。
分かってるけど、悔しくて。下唇を噛み締める。
分からないんだもん。好きって気持ちを言葉以外でどう伝えればいいのか。
だって、好きは好きだから。これ以上、伝えようがない。
「…ごめん、なさい。」
「ううん、嬉しいよ？
…じゃあね、また今度！」
「…ッ、」
歯痒い。実に、歯痒い。
嬉しいって何。嫌われないようにしなくちゃって、何。
哀しい気持ちと嬉しい気持ちが、本当に綺麗なくらい見事に共存しているこの気持ち。
撫でられた頭が、燃えそうなくらい熱いよ。
あなたはズルいよ。いつも私の言葉をスルスルと通り抜けていく。
馬鹿なら、アホなら、もう少し私の掌の上で転がってよ。
…なんて、そんなスホー王子が大好きなんだけどね。
もっと強気に、私に堕ちなさい！！って言えればいいのに。
スホー王子が目の前にくると、今まで装着してきた全てのAAが剥がれてしまって。
身一つの、何の面白みも無い、特に可愛くも無い、ただの女の子になっちゃうの。
もしかしたら、私は恋に向いてないのかもしれない。
…ま、でもそんなヒロインも？？可愛いんじゃね？？
って言って、自分を宥める。
まだまだ、始まったばかりでしょ。
言葉でダメなら、他の方法を探そう。
お弁当とか？手縫いのマフラーとか？？いや、でも彼女でもないからキモいか…
あーん、どうしよう！！
…でも、スホー王子のために悩むって幸せ！！最高に女子って感じ！！
「痛いッ！！」
「お前、無銭飲食する気？」
「ちょっと優太！！叩かないでよ！！今戻るってば！」
せっかくスホー王子に撫でてもらった頭を！！
プリプリしながらレジまで歩いて、スホー王子に貰った300円とコーラ代を払う。
「… 今日は迷惑かけてゴメンね。」
「は…？え、何。コワ。明日雪でも降るの？？」
「本ッ当に最低、…じゃーね。」
ほんとにコイツ、人の厚意をぞんざいに扱うんだから。
キュッと音を立てながら優太に背を向けて、外へと出た。
だけど、直ぐに私の足は止まってしまった。
優太が、私の手首を引っ張ったから。
.。.:*・゜
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*咲七波*(プロフ) - ばいきんまんさん» コメントありがとうございます！波仔はなみこって読ませてます！笑 名前変換もできますよ〜！知っていたらごめんなさい！ (2019年1月24日 5時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
ばいきんまん - すっごくおもしろいです！ 波仔って何て読むんですか？ 漢字苦手ですみません。 (2019年1月22日 15時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 初子さん» 初子さんー！平野も読んでくださってありがとうございます！私もどうすればいいのか分かっておりません。やばいです。頑張ります。笑笑 (2018年11月23日 15時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - めっちゃお話面白いですね(^^)紫耀くん手強過ぎる笑 どうしたら振り向いてくれるのかしら。 (2018年11月23日 8時) (レス) id: 284fb3e075 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» ただ単に続き思いつかなくて止まってた！笑 面白くなるように頑張るー！ (2018年11月23日 1時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年10月30日 3時
