love3 ページ3
.。.:*・゜
それは、行きつけのダイナー。
いつも通りのメニューを頼んで、お腹を空かせて待っていたそのあと。
キッチンからトレーを右手持って出てくる姿は、スローモーションに流れて。
コツコツと黒光する革の靴の足音はやけにエコー掛かって聞こえてきて。
彼が歩く道は、キラキラと輝いてスポットライトが当たっているように見える。
「お待たせいたしました、」
なんて…ッ イケメンなの…!?
ふんわりとした眩しすぎないくらいの金髪に。
くりんとしてぱっちりとした両目に。
キリッとした男らしい眉毛。
左耳にはリングピアスが髪の毛から見え隠れしている。
それもこれも、私のツボを押さえていて。
何より、このがっちりとした体格…ッ
いつでもどこでもプリンセスを守ってくれそうな…
そんな体つき。
「…えっと、えーっと…カル、あれ、カリだっけ…
あッ、カリフラワー… いや、違う。」
「…カルフォルニア・サンライト・バーガーセットです…ッ、」
「そう!それです!!お待たせしましたッ!!」
太陽のように笑う。王子様。
一目惚れ、なんて。
おとぎ話かと思ってたのに。
私は、ダイナーでバイトをしているウェイトレスのお兄さんに一目惚れをしてしまったのです。
「オイッ、バーガーの名前くらいサッサと覚えろ!!
ごめんな、A。笑 こいつ新人でさ!笑」
そんな二人だけのキラキラとした空間をぶち壊すのは。
銀のトレーを私の王子様の頭にぶつける無礼者の岸優太。
ちょっと!!何してくれてんの!?
私の未来のハズバンドに!!
「ちょっと!!トレーで人の事殴るなんて最低ッ!!」
「はあ!?なんで俺が怒られてんだよッ!」
「ご、ごめんなさい!!明日には覚えます!!」
「お前、それ1週間前から言ってっからね!?」
そそそ、そ、そんなことより王子様の名前を知りたいの!!
バッジに目をやると、「SHO」と刻まれている。
…え、何て読むの。
英語苦手過ぎて。分からん。
エスだから…
す、す… すほ…?
スホー…?
え、外国人?
確かにあの濃ゆい顔はワンチャンある…
「…ッハ!!」
なんて無駄なこと考えてたら、厨房に帰ってしまった。
私のスホー…!!!!
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*咲七波*(プロフ) - ばいきんまんさん» コメントありがとうございます!波仔はなみこって読ませてます!笑 名前変換もできますよ〜!知っていたらごめんなさい! (2019年1月24日 5時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
ばいきんまん - すっごくおもしろいです! 波仔って何て読むんですか? 漢字苦手ですみません。 (2019年1月22日 15時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 初子さん» 初子さんー!平野も読んでくださってありがとうございます!私もどうすればいいのか分かっておりません。やばいです。頑張ります。笑笑 (2018年11月23日 15時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - めっちゃお話面白いですね(^^)紫耀くん手強過ぎる笑 どうしたら振り向いてくれるのかしら。 (2018年11月23日 8時) (レス) id: 284fb3e075 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» ただ単に続き思いつかなくて止まってた!笑 面白くなるように頑張るー! (2018年11月23日 1時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月30日 3時