love15 ページ15
.。.:*・゜
スホー王子が哀しい顔をして、私の顎に触れる。
それだけで少女漫画のワンシーンみたいに。
私の日常が輝きだすの。
やめて！！私の心が！！破裂してしまう！！
どうして！？どうして私だけが彼に堕ちてしまうの！？
私だってこんなに必死に堕とそうとしてるっていうのに…！！
なんてハートをバクバクさせているうちに、見ず知らずの家の前に到着してしまった。
「ここでいいんだよね？」
「はい…！ここが私の家です！！」
「立派なお家やなー、」
「…そ、そうですかあ！？」
振り返ると、まあ普通に豪邸。え、笑う。どうすんのよ。
…まあいいか、次家に呼ぶことがあればまた新しい嘘をつけばいいし。
って、気が早いか！♡
「そうでもないですよ！笑
あの、じゃあ… 本当にありがとうございました。」
「いや、頭下げるのは僕だから…！本当にごめんね！！」
そう言うと、もう一度深く頭を下げてくれる。
…優しいし、なんて律儀なのかしら。絶滅危惧種だ。
好きだって気持ち、100％伝えたいのに伝わらないし。どうしろっていうのよ。
今日はこのチャンスタイムで心奪っちゃおうって思ったのに。
私がHP削られてるし。ねえ、あなた何者なの。
「それじゃあね、Aちゃん！」
「あっ！平野くん！」
「え？」
「連絡先、聞いてもいいですか？」
「え、うん！えーっと、エス、エイチ、オー「いやいやッ！！」
え、まって。スホー王子、やばくない？アカンくない？
…可愛いすぎッ！！
「ふるふるすればいいじゃないですか、笑」
「あー、そっちね！」
「そ、そっちです！」
いや、どっちやねん。
「あ…ッ」
「え？」
「大学飛び出してきたからスマホ教室に忘れてきたかも…」
「…マジですか。」
「マジですわ…」
私の王子、ヒラノショウ様は。
幸薄めで、自信が微塵も無くて、いつも不安そうで、間が抜けてて、いやもはや馬鹿で。
今のところ取り柄は、文句無しのイケメンってくらい。
…普通なら、王子様候補から排除しちゃうかもね。
でも私は火が付いたの。
だって、彼は私に一切興味が無いから！！
…今私の心、泣きながら言ってるからね！！
許さないわ！！私の攻撃をスルスルとかわし！！カウンターを徹底的に決めてくるんだもん…！！
絶対に私を好きになるんだから！！
恋に堕ちちゃうんだからね！！
.。.:*・゜
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*咲七波*(プロフ) - ばいきんまんさん» コメントありがとうございます！波仔はなみこって読ませてます！笑 名前変換もできますよ〜！知っていたらごめんなさい！ (2019年1月24日 5時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
ばいきんまん - すっごくおもしろいです！ 波仔って何て読むんですか？ 漢字苦手ですみません。 (2019年1月22日 15時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - 初子さん» 初子さんー！平野も読んでくださってありがとうございます！私もどうすればいいのか分かっておりません。やばいです。頑張ります。笑笑 (2018年11月23日 15時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - めっちゃお話面白いですね(^^)紫耀くん手強過ぎる笑 どうしたら振り向いてくれるのかしら。 (2018年11月23日 8時) (レス) id: 284fb3e075 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» ただ単に続き思いつかなくて止まってた！笑 面白くなるように頑張るー！ (2018年11月23日 1時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年10月30日 3時
