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*.:・.。*
「優太くん、欲求不満すぎ!笑
…だけど、私もそう思ってる。
まだまだ子供だよね、笑」
桜が舞いながら、その間から見えるAちゃんの笑顔。
子供でいいじゃん。
正直でいいじゃん。
だって、ずっと我慢してたんだ。
「好きだよ、Aちゃん。」
呟いて、俺の目をじっと見つめるAちゃんの唇に触れるだけのキスをする。
「ッ、恥ずかしいよ…!皆見てる、」
「あれ…、地味にAちゃんが恥ずかしがってることろ初めて見た。」
「だっ、だから何?」
「んー?ちょっと意地悪したいなって。笑」
「優太くんのことイイ人だと思ってたのに、」
「ワルイ俺も好きだって言ってたの、忘れた?」
「…ズルいよ、優太くん。
でも、好き。笑」
そう言ってはにかむAちゃんにもう一度キスをする。
長めに、唇の感触を確かめるようなキス。
「やっと、恋人になれたね。優太くん、」
「そうだね。もういつバレるかってドキドキする必要もないね。笑」
「結構好きだってけどね、それも。
…でも、やっぱりずっと近くにいたいもん。」
ぎゅっと俺の手を握るAちゃん。
本当に君はさ、俺の心を鷲掴みにするのが得意だよね。
「うん、だからもうずっと傍にいる。
もう寂しい想いも不安な想いも、悲しい想いにもさせないから。」
「馬鹿だなあ優太くんは。笑
1人で抱えないでいいよ。一緒に分け合っていくんだよ。
どんな想いをしても、分け合っていけばいいんだよ。」
「…やっぱりAちゃんには敵わないや。」
「優太先生は、それでいいんだよ。」
「あっ、先生って言った。笑」
「まだ癖で言っちゃうね、笑」
そんな風に可愛いAちゃんが、ずっと俺の横で笑ってくれる未来があるように。
いつか俺のお嫁さんとして笑ってくれる日が来るように。
なんて思って、俺はまた君にキスをする。
また新しい秘密を君の唇に隠してみる。
そうすれば、いつか叶う気がするんだ。
どんな困難があっても、乗り越えられる気がする。
君の唇には秘密があるって思えば、何だってできる気がするから。
だからきっと、俺たちの未来はきっと輝いてる。
あの日の俺らに届くように。
もう一度君に好きと伝えよう。
.
「好きだよ、Aさん。」
「私も好きだよ、優太先生。」
.
そして何度もキスをしよう。
君の唇に秘密を込めながら…
*.:・.。* FIN *.:・.。*
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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい!お話読んでくださってありがとうございました!またお待ちしてます! (2020年4月21日 17時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します!素敵な話で、一気に読んでしまいました!ありがとうございます! (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ!もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください!笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい!って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年11月11日 1時