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*.:・.。*
「…ッダメなわけない、」
「あははっ、泣かないでよ。笑」
「私、先生が好きすぎてね。
どうにかなっちゃいそうなんだよ…?」
「…あんまり可愛いこと言わないで。
キス、したくなるから…」
「もうヤダ、先生嫌い…!」
先生の何気ない一言は、全て私を虜にする。
「ねえ、好きって言って。
…好きって言って、キスして。」
「それは…、まだできない。」
先生は俯きながら、私の唇を親指でなぞる。
「どうして、」
「俺はAちゃんが卒業するまで、Aちゃんを大切にしたい。
言ったら、止まらなくなっちゃいそうだから。
壊したくないんだよ。
俺は、Aちゃんとの未来を。」
どれだけ真剣に考えて、その答えを出してくれたんだろう。
ふとした瞬間は子供なのに心の奥底はしっかりとした大人なんだもん。
敵うわけない。
あと1年後、好きだって優太先生に言ってもらえるまで。
好きに決まってるじゃん。
優太先生はワルイ人だから、そんなこと思いつくんだ。
私が離れられないことを知ってるから、そんな約束言えるんでしょ。
でもね、その通りだよ。
悔しい。悔しくて、嫌いになりそう。
だけど、そんな天然で私を意地悪する優太先生も。
大好きなの。
「だから、その時まで秘密ね。」
そう悪戯な顔をして呟く先生は、確かにワルイ人で。
その後に私の唇に優しくキスをする先生は、確かにイイ人。
甘くて苦い恋は、私を虜にするばかり。
それを上回るほど苦くて甘い先生は、私の心を奪い去った天使であり悪魔でもある人。
私は一生、あなたに恋をし続けるんだろう。
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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい!お話読んでくださってありがとうございました!またお待ちしてます! (2020年4月21日 17時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します!素敵な話で、一気に読んでしまいました!ありがとうございます! (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ!もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください!笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい!って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年11月11日 1時