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*.:・.。*
って思ってたのに。くじ運最悪だった。
パリピの班にぶち込まれてしまった。
もう行くのやめようかなー、なんて思ってるし。
そもそも東京行くなら優太先生と回りたいし。
グループ会議も、パリピたちに回る場所も任せちゃったし、さっさと終わらせた。
仲良くもない人たちと残り時間話すなら、優太先生を眺めていたいから。
先生は嬉しそうに、名簿にグループを記入してる。
私の名前を書くとき、何か思うかなってどうしようもないこと考えて。
いちいち笑いながら女子生徒と接する先生に、ちょっとやきもちを焼く。
遠足、来週かあ。
クラスとの思い出なんか、いらない。
先生との思い出しか、いらない。
とか優太先生に言ったら、怒るかな。悲しむかな。
.
「あれ!?Aさん!?」
「いきなり来ちゃった。
ご飯一緒に食べていい?」
おにぎりを頬に詰めてパンパンな先生が、ドアから顔を出す。
「えっ、別にいいけど…」
周りをキョロキョロと見回す先生。
「じゃあ、失礼しますっ!」
先生の背中を押して、ドアを半強制的に閉めた。
回転イスに座る先生の前にパイプ椅子を持ってきて座って。
膝の上にお弁当を置く。
「そういえば、先生。今日はパンじゃないんだねー?」
「え、ああ。確かに!笑」
「なんで?」
「なんでって…、気分?笑
っていうか、なんでここに?」
「なんでって…、気分?笑」
「オイ!!笑」
先生は、いい意味で先生って感じがしないから。
学校での友達であって教師であるのは、優太先生なんだよね。
年齢もそんな離れてないし。
「先生がくじとか言うから、班員知らない子ばっかで最悪だった。」
「こら!最悪とか言うなって!知らない子だから仲良くなるんだろー?
Aさんはあんまりクラスの子といることろ見ないし。いい機会じゃん?」
先生はさ、真面目で優しくてイイ人だから。
そういうことに関して前向きになれるんだよ。
「私は優太先生とかしか仲良くなりたくないんだもん。」
「またそういうこと言う!笑
…ダメだよ、ちゃんとクラスメイトと仲良くしなちゃ。」
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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい!お話読んでくださってありがとうございました!またお待ちしてます! (2020年4月21日 17時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します!素敵な話で、一気に読んでしまいました!ありがとうございます! (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ!もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください!笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい!って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年11月11日 1時