永瀬くんには堕ちないんでッ！！【Ren.N】

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授業が無事終わり。





せっせと講義をノートにまとめる。









「Aちゃん、私次あるから行くね！ばいばい！」



「うん！またねー！」







「永瀬くんに声かけちゃおーッ」




「あはは…笑」









恋する乙女は何歳でも可愛いですね。









…さて、もう少しまとめて帰ろう。









.









30分して、教室にはもうほぼ人がいなくなっていた。









荷物をまとめて、教室を出ようとしたとき。




肩を誰かに叩かれた。









.









「ねえ。」





「…？」









「AAちゃん、だよね？」









「…え、はい。」









誰、この人…




またか。またいつものやつか。









「俺、さっきの授業受けてる鈴木裕也です。」




「…」








「Aちゃんと友達になりたいなーって。」









ああ、いつものだ。って思ったけど。









「…とも、だち？」





「うん、ほら。Aちゃんいつも真面目に講義聞いてるから。



　色々勉強とか、話合うかなって。思って…」









え、嘘。

…いつものじゃ、ない。






ちゃんと勉強しに来てる人だ…！！



しかもなんか。雰囲気落ち着いてて。嫌いじゃない。









「ああ、そういうことだったら。別に。構わないけど…？」









「ほんと！？じゃあさ、連絡先交換しよ。今すぐ。そんでさ、来てほしい飲み会があって！



　すぐ連絡ちょうだい！！皆Aちゃんのこと待ってるからさー！いや、マジ。最高！！！」









…は？



ほら。言ったじゃん。


そうだよ。






男なんて、みんなそう。



分かってたのに。バカじゃん。





呆れる。









「やっぱり、友達になれません。ごめんなさい。」









早歩きで逃げ出そうと思っても、腕をしっかりと握られてしまった。









「は！？今更何言ってんの？？」




「はっ、離して！！！」





「いいじゃん！！みんなが来て欲しいって言ってるんだよ！？



　ね、LINEだけ！！それだけじゃん！！」









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