-ν- ページ37
*・。
「あ、あの… 彼氏さん、大丈夫?」
「えっ あれ。岸くん、顔が真っ赤ですけど、大丈夫ですか?」
「ッえ!?何が!!?全然ダイジョブだけど?!」
「そ、そうですか。」
やっば、いつの間にか力んでた…
俺絶対すごい顔してたわ… クソ、敵陣に弱みを見られたか…!
しかーし!そんなものハンデをくれてやっただけのことさ…!わっはっはっは!!!!!
「あの、岸くん?」
「えっ あ、はい??」
「俺、Aちゃんと科学甲子園出ることになってるんだ。」
「科学、甲子園…??」
「うん。学校代表で先生に頼まれちゃってさ。
それで、Aちゃんとは一緒のチームで研究してるんだ。
よろしくね。中島健人です。」
ぐわああっ なんだその太陽ピカピカスマイル!!
「き、岸優太っす。よろしく…?」
「ごめんね、きっといきなり心配させたよね。別に俺、怪しい奴じゃないから。笑」
ん、んなっ
そんないい人ごっこじゃ俺の目は欺けな…
「いつもAちゃんが岸くんの話するから、会ってみたかったんだよね!」
「えっ、ええ!?そうなのッ!」
ひっくり返りそうになりながら、Aちゃんを見ると。フイッとそっぽを向く。
え、なになに。何話してるの?俺の事、何話してるの!?!
「あははっ 2人はお似合いだね。」
「…ッ!?」
爽やか笑顔くん…、めっちゃいい人なんだけど。
俺だけ喧嘩腰で。ホントなんかなにこれ、完敗じゃん。
「余計な話をしないでください。それでは、失礼します。」
「もー、怖い顔しないでよ!笑 じゃあね。またあとで。」
.
爽やか笑顔くんに手を振って、教室に戻る。
あー、やばい。嬉しい。
いや、俺。行きと帰りで気分変わりすぎでしょ。
でも、でもさあ!
まっさか、Aちゃんが俺の話を誰かにしてるなんて…
嬉しくてにやけちゃう…
.
「ね、ねえ。中島くんが言ってた俺の話って、何…?」
「あれは聞かなかったことにしてください。」
「えッ」
そう言って、どこからともなく本を出す。
いや、どこからだした!?って言うか、なかったことにはしたくないっす!!!
「お、教えてよー!笑」
「… 」
あ、もうシャッター閉まってる。
…だったら、本を閉じてーーッ
*・。
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*咲七波*(プロフ) - 夜木さん» 夜木さん!コメントありがとうございます泣 キュンキュンさせることが出来て嬉しいです!最後まで読んで下さってありがとうございました! (2020年12月25日 13時) (レス) id: 1b45d9b579 (このIDを非表示/違反報告)
夜木(プロフ) - とても今更なのですが一気に読ませて頂きました。2人ともピュアでかわいくて読んでいてキュンキュンしっぱなしでした。素敵な作品をありがとうございます!! (2020年11月21日 22時) (レス) id: 9b6e1cc694 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - うわ、なんか読みながら泣いちゃってたわ …この話、泣く要素なさそうと思って読み始めたのに不覚やった笑 私は好きだよって言ったら、その好きは俺が言う好きと意味が違う!!って言われたんやけど( ノД`)… (2018年12月30日 1時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
☆燐★(プロフ) - *咲七波*さん» はい!即刻お気にです! (2018年9月24日 21時) (レス) id: 059af8cb76 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆燐★さん» コメントありがとうございます!感動と涙を届けられてすごい嬉しいです!涙 続編もぜひ!笑 (2018年9月24日 21時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年8月18日 16時