教 科 書 を 閉 じ て よ ！！【Yuta.K】

-Π- ページ16

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「そういえばさ、Aちゃんて勉強と蝶々以外好きなもの何なの？」







「植物とか動物とか星とか、観察して考察できるものなら何でも好きですよ。」









す、すべて学問に繋がっている！！









「じゃあさ！動物園とか科学博物館とか行こうよ！」









おおっ これはラフにデートに誘えたのでは！！岸くんナイス！









「そうですね… あ、そうだ。」




「ん？」









「今週の日曜日、プラネタリウムに行こうと思っていたんです。」









「えっ、一人で？」









「はい、公演が季節で変わるので年４回は一人で行くんです。」









「さすが…」









「岸くんも一緒にどうですか？」




「…ッ」









行きまーすッ！！！




っていうか、俺がデートに誘われちゃったね！？







でも結果オーライ！！やった！！！









プラネタリウムなんてデートのド定番王道じゃないっすか！！これは波が来ている。









満点の星空を見て感動しているAちゃんの手をすっと握って、


照れながらも俺を見つめる瞳には小さな宇宙が広がっちゃったりなんかしてさ、




そんで俺がAちゃんにチュー…









「あの、行くんですか？」





「えっ ああ！もちろん！！ｺﾞﾎﾝッ」








「じゃあ、日曜日朝９時にここで。」









ええっ あれ。もう駅についてた。









「わかった！じゃあまた日曜日に！！」









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やったあーっ！プラネタリウム！プラネタリウム！！








ロマンティックにするぞーっ！オーッ！！









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そして前日の夜。クローゼットの前で立ち尽くす俺。






デート何て数えるくらいしか言ったことないし。本命デートは初めてだし。









全然服持ってねえーッ！









って今更になって騒いでいたら、モテモテ兄貴が服を貸してくれるってさ。ラッキー。









ハハッ 相変わらず俺、かっこわりいな。









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