教 科 書 を 閉 じ て よ ！！【Yuta.K】

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*・。









あーあ、好きだな。




想えば想うほど好きだ。









彼女が最後に恋をしたのはいつなんだろう。




そもそも初恋したことあんのか…！？









ずーっと勉強一筋っぽいし。




あー、授業を受けている真剣な眼差しが、今日も眩しい。









.









「… いっだッ！？！！」









頭の上に何かがぶつかる。









「オイ、岸。随分余裕があるんだなー、俺の授業を上の空で受けるほど。笑」







「き、菊池先生ッ！！」

数学教師の菊池風磨先生にド突かれる。





先生、それは生徒にぶつけていいものなんですか！



教科書は人を殴るものじゃないっすよ！！







と、心の中で対抗する。









「いいかー、皆はちゃんと聞いてたから次のテスト完璧だよな？？」









教室中の視線が俺に集まって、みんなが笑いだして。





はっずかしー…








…






だけどさ、君の瞳はこんな瞬間でも目の前の黒板と教科書を見つめてるから。








なんか、微笑ましいんだよな。




そういうとこ、好きだぜッ









.









「何笑ってんだ、次のテスト前回の点数越えなかったらその次のテストまで補修だからな。」




「ええっー！！？」









っとまあ、「最悪だぜ〜」な雰囲気を出しましたが。







俺には、成績優秀な彼女がいるのでね。









あ、皆にまだ言ってなかったっけ。









そう、さっきから話してた俺の好きな子ね、俺の彼女。







ね、ね、ヤバいよね！！



実はね、玉砕覚悟で告白したら、まさかの「OK」が出ちゃいまして。









交際して2週間くらいです。





いやー、しかしなんで付き合えたのか。









自分でも全くわかってないんすよねー…笑









でも、まあ。






毎日幸せっす！！











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