偽王子５２ ページ12
.｡☆。.
「今、笑いましたよね！！」
「う、うるせぇよ！！笑ってない！！！」
「あ！！ほら！また嘘ついた！！」
「はぁ！？ついてねぇよ！！」
「ついてないっていう嘘を、また今つきましたよ！！！」
「ったくめんどくせぇな…！！」
「だったら、素直に言ってください。言ってもらえたら…
私、もっと中島くんと仲良くなれる気がするんです！」
「はぁ？？」と偽王子は、いつもは見せない困った顔をした。
なんか、中島くんを困らせるの楽しいかも…うふふ。
「いいか。俺はお前と仲良くしようなんて思ってないし、
なりたくもない。勝手にほざいてろ。」
そう言い捨てて、足早に暗い夜道を進んでいく偽王子。
「あ、中島くん。」
「んだよ！」
「道、こっちです。笑」
「…もっと速く言え！」
あれ、どうしよう。
焦ってる偽王子が面白くてたまらない。
ーーーーーー
「おい、まだ着かないのか？」
眉間にしわをグッと寄せて、こっちを見る。
「もうすぐです。」
「はぁ…お前、こんな道を一人で行き来したらあぶねーだろ。
少しは考えろ。」
「えっ、それって「お前が誘拐されたら困るんだよ。使いっ走りがいなくなるからな。笑」
「まっ またそういうこと言う…！！
もう少し女として心配してくださいよ！！！」
「あ？どの口がそんなこと言ってんだよ、笑えんな。」
はあ！？！！
やっぱり嫌いだ！！
ちょっと仲良くなったとか思った私が間違ってた！！
優しいなって思ったこと、全部自分のためじゃん！！ホント最悪！！
…でも。
そんなコイツの本音に気が付かないでときめいてた私は…
最近、どうしてしまったのだろうか？
「もういいです、やっぱ中島くんと仲良くなんてなりたくない。」
プイッとそっぽ向いてやった。
どうせノーダメージだろうけど。
何て思いながら、歩いていたら。
偽王子がいきなり歩くのをやめて、
静かに私の方に体を向けた。
「…？？」
そのまま彼は私の方に前進して、
１歩１歩と距離を詰めてくる。
それから逃れるように後ずさりすると、
４歩目でトンっとコンクリートであろう壁にぶつかって、
逃げ道を失ってしまった。
壁を支えるように手を私の耳の横に置くと、
偽王子の目が、鼻が、口が。
あと10�僉�
.｡☆。.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 319人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
○ - 49ページ18行目 血ナマコ→血まなこ だと思います (2019年10月11日 21時) (
レス) id: 3686d4536b (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - アリサさん» またまたコメントありがとうございます！励みにすごくなります…！これからもよろしくお願いします。 (2016年8月22日 10時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 読みました！健人くんにも風磨くんにもめっちゃドキドキしました（≧∇≦）主人公がいなくなってふうまくんが自然と主人公を探しに走りだしたところとかすごくきゅんときました！これからも更新頑張ってください！！ (2016年8月21日 8時) (レス) id: b08e342944 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*咲七波*
| 作成日時：2016年8月19日 23時
