昼休み ページ4
昼休みになった。
清家さんは昼休みになると教室を出て行ってしまった。
清家さんはいつも昼休みになるとどこかへ行ってしまう。
どこへ行っているんだろうか。
ふと窓を見た。
今日は空がきれいだ。
屋上へ行こう、ふとそう思った。
教室を出て階段を歩く。
どんどん上に登っていくにつれて教室から聞こえてくる声が小さくなっていった。
屋上に着き扉を開ける。
風が吹いた。
『あ、影山くん。』
「え」
清家さんがベンチに座って居た。
こんなところにいるなんて思いもしなかった。
清家さんが俺の学ランをまだ着てくれていたから少し嬉しくなった。
「なんでここに、」
『私ねいつもお弁当屋上で食べてるんだ。こんなに天気がいいのに教室に居たらもったいないでしょ?』
清家さんらしい。
『影山くんこそなんでここにいるの?いつも居ないのに』
「俺は、なんか空がいつもよりきれいだなって思ったから。」
『でしょ?ここ人ほとんど来ないし案外穴場なんだよ?』
そう言いながら清家さんは弁当を開け始めた。
『いただきます。』
清家さんが弁当を食べ始めたから俺も弁当を開ける。
「いただきます。」
『ねね。あの雲さ団子みたいな形してる!』
「・・・ほんとだ。だったらあれとか牛に見える」
『ほんとだー!じゃああれはさ・・・』
「・・・」
表情が顔に全部出てかわいい。
『影山くん?』
「や、なんでもない」
清家さんのことを見ていたら突然目があって照れくさくなった。
『影山くんて背高いよね。座高がぜんぜん違う・・・』
「おう。平均よりは」
『いいなー私身長全然伸びないから。』
「俺は小さいの可愛いと思うけどな。」
『えっ』
「あ、いや、えっと・・・」
弁当に集中していて話す内容のことをちゃんと考えれていなかった。
『じゃあもう身長伸びなくてもいいかも・・・?』
「・・・おう。」
なんだよそれ。
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作者名:ななみ | 作成日時:2023年7月2日 15時