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『おはようございます。』
今日もまた朝練が始まった。
部員が続々と体育館にやってくる。
金田一「A先輩おはようございます!」
国見「おはようございます。」
『今日、国見早いね。』
国見「頑張って早起きしました。」
『すごいじゃん。私ドリンク用意してくる。練習がんば。』
国見「うす。」
まずはスクイズを洗う。
最近少し暖かくなってきたがまだ水が少し冷たい。
『いたっ。』
うわ。切れてる。手が乾燥したままだったから切れてしまったみたいだ。
こういうときに限って怪我すんだよなあ。
仕方ない。絆創膏取りに行こう。
及川「あ!Aちゃん!どこ行ってたの?!」
『え、ドリンク作ってました。』
及川「てか手!!どうしたの?」
『さっき切りました。だから絆創膏取りに・・・』
及川「気をつけなよ?」
『はい。』
及川さんっていい人なんだよなー
でもいつまで経っても性格がいいとは思えない。
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『ドリンクできました。』
花巻「あの〜Aちゃん?俺らの分ない・・・感じですか?」
花巻さんと松川さんがゆっくり私に近づいてきた。
『・・・自分で取ってくださいね。』
花巻「結局作ってくれたんだー!Aちゃんやさしーい!!」
『うるさいです。』
松川「Aちゃんすき。」
『うっ、うるさいです。』
及川「Aちゃん照れてるの可愛い〜」
『・・照れてないし。』
国見「先輩が可愛いのはみんな知ってますよ。」
『国見もうるさい。』
『さっさと練習してください。』
及川「はーい」
「及川さーん!!」
及川「ん?」
「こっち向いてーーー!!」
「かっこいいーーー!!」
まただ。監督はこの女子たちを見て何も思わないんだろうか。
私は不快で仕方がない。この女子たちのせいで練習が
中断されてしまうことが多々あった。
及川「ありがと☆」
おい何調子乗ってんだクソ川さん。
「これ私今日作ってきたんです。もらってくれませんか?」
「応援してます!頑張ってください!」
「ずっと大好きです!!」
体育館内に入ってきた。
及川「あ、ありがとね〜でもまだ練習中だからさ待っててね?」
及川さんも部員のみんなも困っている。
「これもらってください!」
「写真いいですか??」
そろそろどけ。
「すいません。目障りなんでどっか行ってくれません?」
女子たちが一気にこっちを向いた。
やべ。言い過ぎた。
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作者名:ななみ | 作成日時:2023年5月5日 18時