青城のマネってなんか強。【ハイキュー】 (ページ25)

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喉が乾いたからなにか飲み物を買おうと思っていたらトサカみたいな人が居た。

『・・・』

いや気まず。別にいいけどさ。
そう思いながら自動販売機にお金を入れて水を買う。

？？「えっと、青城のマネージャーさん？」

『はい。そうですけど。』

黒尾「俺、黒尾鉄朗。音駒の主将です。」

『青城のマネージャーやってます。華月Aです。』

黒尾「Aちゃんって呼んでいい？」

『お好きにどうぞ。』

沈黙が続く。

黒尾「Aちゃんはさ彼氏とかいないの？」

彼氏、をめちゃくちゃ強調しながら聞いてきた。

『いません。』

黒尾「へぇ〜？」

めっちゃこっち見てくる。
ずっと水のペットボトル持ってて手が冷たいからそろそろ部屋に帰っていいかな

黒尾「えっと『あの』Aちゃんは」

「『あ』」

被った。気まずいやつ。

黒尾「どうぞ。」

あ、私先に言っていいんだ。

『・・・帰ってもいいですか？』

黒尾「え。」

『手が冷たいし水、ぬるくなっちゃうので。』

黒尾「ぷっ！あははは！」

『なんで笑うんですか。』

黒尾「今クソ気まずくてそんなこと言える空気じゃなかったのになあって！」

『それは失礼しました。』

黒尾「Aちゃん面白いね？」

『よく言われます。』

黒尾「絶対嘘だ！」

『なんでそんな事言うんですか』

黒尾「え、ごめんな？」

『まあ嘘ですけど。』

黒尾「いや嘘なんかよ！」

『黒尾さんも面白いですね。』

黒尾「俺もよく言われるぅ〜」

『嘘ですよね。』

黒尾「なんでそんな事言うんだよ！」

『・・・ふふっ」

思わず笑ってしまった。及川さんとのやり取りに似ていて。

黒尾「なんで笑ってるのさ？」

『私の先輩とのやり取りに似てるなぁって。』

黒尾「ふーん。」

『なんですかそんな意味深な顔して。」

黒尾「別にぃ。」

『うざ』

黒尾「聞こえてっから！」

黒尾「・・・じゃあ明日多分ウチと青城当たるからよろしく。」

黒尾さんは片方だけ口角を上げて見下ろしながら言った。

『望むところですよ。』

黒尾「さーどうかな？じゃあお休み。」

『おやすみなさい』

話し終わった頃には水がぬるくなっていて手がびちゃびちゃだった。
そしてなぜか及川さんを思い出した。