バッテリーが生まれた日 ページ18
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初めて雛森に会ったのは、2014年のキャンプが始まって、しばらく経ったときだった。
俺も支配下登録されたばかりで、まだまだスタメンには程遠かった頃。
『新人の雛森Aです。よろしくお願いします』
そう言って、深々と頭を下げる。
第一印象はなんというか、儚い感じ。
野球をやってきたとは思えないくらい色白で、ぱっちりとした瞳、長い睫毛。
形の整った鼻筋に、少し薄い唇。
身長は俺と同じくらいだけど、黙っていれば女子に間違えられそうなくらいの風貌で。
正直こんなか弱そうな子がプロでやっていけるのか、と不安になった。
『えっと、甲斐さんですよね？』
「えっ、あ、うん。よろしく、」
名前を呼ばれて、ふと我に返る。
いかんいかん、と邪念を払うようにしてキャッチャーマスクを被った。
「今日のブルペンは俺が受けるから。とりあえず軽く投げてみて」
『分かりました』
どんなピッチャーかは知らないが、ひとまず受けてみればなんとかなるだろう。
少し緊張した面持ちの雛森はマウンドに立つと、ふっと息を吐いた。
『真っ直ぐ行きます！』
その言葉を聞いて、とりあえずど真ん中にミットを構える。
雛森はゆっくりと足をあげて、クセの無い綺麗なフォームで1球目を投げた。
"ﾊﾟｧﾝ!!"
「え、」
こちらが全く動かすことなく、真っ直ぐミットに収まったボール。
高さ、内外、全てが完璧だった。
(......たまたま、？)
「ちょ、雛森！もう1回真っ直ぐ投げてみて」
『えっ、あ、了解です！』
そう言ってもう一度同じモーションで投球する。
すると、先程より少し高めに構えたミットに吸い込まれるようにボールが収まった。
「....もう1球」
『？、あ、はい』
3球、4球と無言で投げ続ける。
そうして10球目を受け終わって、マスクを外してゆっくりと雛森に近づいた。
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ななみみ(プロフ) - m.さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(泣)今後とも頑張りますので、また読んでいただけると嬉しいです✨ (2022年7月23日 17時) (
レス) id: 971830bfae (このIDを非表示/違反報告)
ななみみ(プロフ) - ゆいとさん» 遅くなってしまってすみませんでした🥲リクエストありがとうございます！申し訳ありませんが、あともうしばらくお待ちください...！ (2022年7月23日 17時) (レス) id: 971830bfae (このIDを非表示/違反報告)
m.(プロフ) - 作者さんのペースでいいので更新して楽しみにしてます〜🧸 (2022年7月22日 22時) (レス) @page47 id: 7fb43ab903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいと - 周東くんがひなくんにでれでれする話がみたいです。 (2022年3月26日 16時) (レス) id: 49fa765743 (このIDを非表示/違反報告)
ななみみ(プロフ) - あいさん» リクエストありがとうございます！今しばらくお待ちください〜🙇♀️ (2022年3月20日 18時) (レス) id: c1526d1eed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななみみ | 作成日時：2021年8月28日 16時
