１８２話 ハプニング ページ7
丞side
こんなでかい家は初めて入ったな。
紬も圧倒されてる。
楓華｢私が絶対に見つけなきゃ...｣
綾薙は燃えていた。
俺にもわかるくらいだ。
ことり｢...えと、確かここに...
家の間取りです。｣
椎名が間取り図を渡してきた。
楓華｢じゃあ私、沙友理ちゃんの部屋探すね！｣
ことり｢はい。
...私は少し探したい場所があるので。｣
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楓華｢本当、久しぶりに来たなぁ。｣
これが一人の部屋か...
楓華｢はじめはクローゼットから探しましょう！｣
丞｢あぁ。｣
楓華(用意周到なお母さんが沙友理ちゃんの荷物を置いてるのは驚きだけど。)
楓華｢ん〜...ないですよね...｣
丞｢無いな。｣
大量の服しか。
楓華｢じゃあ、ほかを当たり...きゃっ！｣
丞｢！？｣
綾薙が降ってきた。
とっさに手が伸びる。
ドサッ
楓華｢ご、ごめんなさい...
ずっと正座してたので足が...｣
丞｢いや.......｣
俺の手は綾薙をしっかり支えていた。
楓華｢う...恥ずかしい...｣
顔を覆う。
丞｢足が痺れるのは｣
楓華｢違います...
近いです....憧れの人とこんなに近くにいたら...｣
な...
丞｢頼むから変な事言うな...｣
楓華｢すみません〜〜！｣
まったく、人の気も知らずに。
俺だってだ。
その時。
ことり｢あのっ！みなさん！｣
下から叫び声がした。
綾薙はさっきの照れやら恥じらいやらはどこかへ飛んで、跳ね上がった。
パタパタ走っていく。
ことり｢み、見つかりました...！｣
しばしの沈黙。
楓華｢やったぁぁぁ〜！！｣
自分が見つけたいとか言ってたくせに。
今じゃ世界一嬉しそうな顔だ。
よくわからないやつだ。
でも、綾薙の笑顔はやっぱり綺麗だ。
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作者名：エリー | 作成日時：2018年5月31日 5時
